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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第77章 ふたり 一人独り 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



「でしょ?美味しいよね?九州の日本酒も」

「成瀬さん…、
その、俺…は大丈夫ですから」

杏寿郎の大丈夫を聞いて
ふぅーっと成瀬が小さく息を吐き出すと

グラスの中の冷酒を一気に飲み干した

すぐに新しい別の銘柄の冷酒が届いて
新しく届いた方のグラスに口を付けると
成瀬さんが静かに話を始めた

「まず…は、僕は、杏寿郎君に
謝らないといけない事があるんだ」

「それは、前に中条市での
結婚式場での撮影の時に、俺に
この件に関する話をしなかった事ですか?」

成瀬がふっと口の端を上げると

「まぁ、結婚して子供でも
妊娠しちゃったら話そうかなって。
あの時に話そうかって思ったのもあるけど。
ほら、あの時はね。杏寿郎君の事
嫌いだったしね?どっちかって言うと」

ストレートに嫌いだったと言われても
嫌われている自信はこっちにもあったので

「ああ、もう、それは
俺の方も貴方には、あからさまに態度で
示してしまって居たので」

「そうそう、嫌われてた…からね。
どうする?何から聞く?僕に
聞きたい事は沢山あるんじゃないの?」

杏寿郎が馬刺しを箸でつまむと
自分の口に運んで

「美味いですね、馬刺し」

「ねぇ、九州関係ないけどさ
キャビア食べない?キャビア食べたいからさ」

「それは、もう好きにして下さい。
どうせ、貴方の驕りでしょう?ここ」

キャビアを缶ごと持って来てと
内線の電話で成瀬が注文して

「さて、まずは謝る方を
済ませて置こうかな?奏君の事は
杏寿郎君はどこまで知ってるの?」

そう成瀬が確認をして来たので
杏寿郎は自分が月城奏についての
知っている事を成瀬に話した
奏さんと成瀬さんが面識がある事も
勿論彼の妹である 月城雅さんの事も

「ふぅーん、奏君についての
説明は要らなさそうだね。
多分、君も分ってるだろうけど。
奏が阪大の事件を警察にタレコミしたのを。
河田にバレたんだ、警察側にも
河田の一族の息が掛かってる連中が居るって事ね?」

そう言いながら
明太子の入った玉子焼きを
成瀬が口に運ぶ

「インカレサークルを通して、
麻薬を売りさばいてたんですか?彼は」

「うーん、売りさばいてたって、
可愛い感じじゃなくってね。
そのヤクザ屋さんと一緒になって
大きな箱で、1000人単位の
お薬パーティーイベントをしてたんだよ」

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