第77章 ふたり 一人独り 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
廊下ですれ違う 違う部署の人にも
大変だったんだって とかって
私の事を気遣う様な声を掛けて貰って
「おはようございます。
すいません、昨日は、突然
おやすみを頂いてしまって。
あの、これ、良かったら」
皆さんで食べて下さいと
駅の所の早くから営業してる店で
買って来たロシアンクッキーの詰め合わせを
同じ部署のスタッフに見せる様にすると
わらわらと周囲を同僚に囲まれてしまって
『煉獄さぁーん、良かったぁ』
『もう、びっくりしちゃったよ。
信じられないよね?河田のやつ、
ご主人の留守に声かけて来るとかさ。
もう絶対、みくりちゃんに
いやらしい事する気満々じゃん』
『もうでも、無事で良かったぁ~』
ズイっと係長がその中に割って入って来て
「今回は無事で良かったが、
何かあったら、上司に相談する様に」
「すっ、すいません、係長っ。
あ、ありがう…ございま…すッ」
思わず感極まってしまって
泣きそうになってしまって
係長がオロオロしながら
背中を撫でてくれたので
余計にその係長の優しさに泣きそうになって
すぅっと呼吸を整えると気持ちが落ち着いて
「ありがとうざいます、今度からは
遠慮なく相談させて貰います。
皆さんにも、ご迷惑をおかけしてしまいまして
申し訳ありませんでした。ありがとうございます」
その場にいた同僚に向けて
姿勢を正して一礼すると
「よし、じゃあ、それで頼んだぞ?
じゃあ、皆、自分のデスクの戻れ」
みくりの周りに集まっていた
同僚達がそれぞれのデスクに戻って
みくりも自分のデスクに戻った
係長 優しかったな
割と仕事にはキッチリしてる人なのに
仕事の始業時間になると
普通に仕事に集中する
チラッとある事が気になって
冨岡のデスクの方を見ると
パソコンに向かっている
冨岡の姿が見えて
こうして見てるといつも通りだな
まぁ いつも通りにしてろって
事なんだろうなこれは
ありがとう 冨岡さん
その背中に向かって
みくりは心の中でお礼を言った
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博多でのリーダー研修の3日目の内容は
チームマネージメントに関する部分を
詳しく説明をする内容になって居て
主に各メンバーの把握と
その能力を伸ばすコーチング
メンバ―同士の信頼関係の構築など