第77章 ふたり 一人独り 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
冨岡との通話を終えて
こっちから杏寿郎に電話しようかなって
そんな事を思って居たら
丁度 タイミング良く杏寿郎から
電話が掛かって来て
「もしもし?杏寿郎?」
『今、電話大丈夫か?』
「うん、こっちも片付けも
大体終わって、ゆっくりしてたから。
ねぇ、杏寿郎。明日なんだけどさ。
しのぶちゃんがうちに泊まりたいって
言ってるんだけど、いい?」
『そうか、胡蝶が来てくれるのか』
「あ、えっと、しのぶちゃんには
ソファの方を広げて、ベッドにして
使って貰うつもりにしてるから」
リビングにあるソファは
ソファとスツールがセットになっていて
普段は3人掛けのソファだけど
背もたれを倒したらベッドに出来るやつで
カウチソファになってる部分があるやつ
ベッドを使って貰うのは
お互いに恥ずかしいと思ったけど
ソファでも普通にしてるから
どっちにしても恥ずかしいのは同じだった
『楽しんでるか?』
「うん、昨日の事はね。皆にも
色々と助けて貰っちゃったし。
今日の女子会にはワンランク上の
ワイン持ってきたもん。
お礼とお詫びの気持ち程度にだけどさ。
炭治郎君達にはお世話になちゃってるから
また何かの形ではあの3人にもお礼したいなって」
『河田には迷惑してた、女性社員が
多かったんじゃないのか?』
「ああ、それね、私が
河田さんと会社の玄関で待ち合わせ
してたからさ。見てた人が沢山いてね?
既婚者に手を出そうとした事が原因で
河田さんが、他所の支社に
飛ばされたって噂がさ、
もう回ってるみたいでね?」
『河田には、泣かされた女性社員も
多そうだもんな。逆に感謝でもされたか?
その噂の出所は、冨岡だろな。
恐らく君に変な悪評がつかない様に、
河田の噂を流したんだろうがな』
しのぶちゃんからは
河田さんがお目当ての相手に
いかがわしい薬を盛って
身体の関係を持って既成事実を作り
脅迫まがいの事をしてたと言う
噂が朝には流れていたと聞いたけど
普段の河田さんの行動とか見てたら
河田さんならやりかねないと
すぐに噂は更なる尾ひれを付けて広まって
私は 昨日河田に揺すられて
いかがわしい薬を盛られて
そのまま入院したと言う設定
まぁ 強ち事実とは異なっているが
大凡 間違いではないが広がって
同情の声が上がっていると言う事だった
「ねぇ、杏寿郎…」