第77章 ふたり 一人独り 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
”冨岡義勇”と表示されている
その番号に掛け直す
「もしもし、冨岡さんですか?」
『タイミングは大丈夫だったか?』
やっぱり 昨日のあのタイミングで
警察官が来たのは冨岡さんがしてたのか
『河田には、今回のクラブでの
777(トリプルセブン)の件もだが。
過去のインカレサークルを
隠れ蓑にして、やっていた
大規模な合成麻薬の7(シングルセブン)
にそれの後継の、合成麻薬通称77(ダブルセブン)
密売の疑惑もあるからな。
丁度、アイツの、祖父も暴力団に
資金提供して、選挙で不正をしてるのが
タイミング良く明るみに出ているからな』
「冨岡さん…が、全部したって事ですか?」
『心外だ。俺な部分と俺でない部分がある。
何でもかんでも俺の所為みたいに言うな。
それに、別の筋が調べてる情報を掴んだんだが。
河田の父の方も、色々と叩いて埃がでる
男だからな。一家全員、清々しいいまでに
疑いようもない様な、クズ一家だ。
河田の祖父も父も不祥事で、罪を
問われる立場になる、言いたい事はそれだけだ』
「ちょ、待って…ッ」
『言い忘れる所だった、京都大学でも
阪大の事件と似た様な事件が起こって居て
それは、77(ダブルセブン)絡みだが
表沙汰にはなってない、
これの意味は、分かるな?切るぞ』
そう冨岡が言うと
電話は切れてしまって
要するに河田の件に関しては
河田が当分の間
刑務所から出れないし
京都大学は
河田の出身の大学なのだから
京都での事件は河田が関与していて
主犯格であるだろうけども
いや でも河田だったら
別の人物がしているサークルを
裏で操っていただけなのかも知れない
京大での事件が
阪大での事件の様にして
表になって出て来なかったのは
河田の父と祖父が
河田を擁護してたからもあるだろうけども
河田自身が巧妙に隠したのかも?
もう河田の父と祖父が
それが出来ないと言う意味だろうから
河田の事は心配は要らないって意味かな?
それに 冨岡さんから
話を聞いて分かったけど
冨岡さんが何者かは謎のままだけど
奏さんが追っていたのは
篠田じゃなくて河田の方だったんだなって
でもその後ろが大きくて
河田自身には近づききれなくて
河田から 派生したのであろう
篠田が主犯格となる
神南大の事件の前兆となる物を
奏さんは調べていたのかも知れない