第77章 ふたり 一人独り 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
彼女 自身も
月城の苗字を名乗り続ける事を
自分の意思で選んだ以上
孤独な生き方を選んでいたのかも知れない
自分の兄が そうして居た様にして
人との関りを 避けてしまっていのかもな
一番最初に彼女を見た時に受けた様な
無機質さは 今の目の前の
月城からは感じられずに居て
「オイ、煉獄、お前、全然
食ってねぇじゃねぇかァ。
食ェ、んで、飲めェ」
不死川が杏寿郎の肩に
自分の腕を回して来て
「そう言えば、不死川と伊黒は
どこにホテルを取ってるんだ?」
「俺たちの宿泊先は、すぐそこだ。
不死川がギリギリまで寝たいと言ったからな」
どうやら話からすると
ふたりは博多駅の周辺の
ホテルの多い地区ではなくて
支社の最寄り駅の側に
ホテルを取っている様だった
「ここの地鶏は勿論ですが、
明太子の炙りも美味しいですよ?
ああ、勿論手羽先の唐揚げも
ここでは人気のメニューです」
博多は美味い物が多いイメージだしな
みくりが土産にと言って居た
明太子もそうだが
昨日の馬刺しも美味かったし
この水炊きも美味いな
味は間違いなく美味いんだが
自分の向かい側で
美味そうに食べてくれる
みくりが居ればと思ってしまう
「月城さんがオススメの
博多ラーメンの店が知りたい」
そう伊黒が 博多ラーメンの店を
教えて欲しいと月城に尋ねて
美味い博多ラーメンの店を数件
教えて貰っている様だ
「んじゃ、月城サンよ。俺ァ、
オススメのごま鯖食える店
教えて貰いてェんだけどよォ」
「ん?不死川、確か
お前鯖は苦手じゃなかったか?」
そう伊黒がどうしてだと
言いたそうな顔をして聞いて来て
「うっせェ、アイツが好きなんだよォ」
「ああ、あの時の
グリッドガールの彼女か」
「えっ、不死川の彼女って
グリッドガールしてんの?見して?見して?」
そう木崎が興奮しながら
不死川に彼女を見せて欲しいと言うから
面倒くさそうにしながらも
スレンダー系のナイスバディな
彼女を自慢したいらしく
自分のスマートフォンの中の画像を見せて来る
「俺のトコなんて、大したことねェし?」
「ん?そんな事ないだろう?
前に一度会った事があるが、
可愛い彼女だったぞ?不死川の所の彼女」
杏寿郎の言葉にむっと
顔を顰めながらも
満更でもない顔を不死川がしていて