第77章 ふたり 一人独り 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
その会員制のクラブの周囲を
完全の包囲してしまうから
パトカーから降りて来た警察官が
頭を下げながらこちらへと向かって来て
『皆さんは、こちらの
お店の会員の方ですか?
今から、こちらのお店の方に
警察官の方突入致しますので。
申し訳ありませんが…本日は』
「そうは行きませんっ。
同じ会社の同僚が、河田と言う男に
中に連れ込まれたんですッ」
しのぶの言葉に話を聞いていた
警察官が眉をひそめて
隣に居た別の警察官に声を掛けると
『申し訳ありませんが、ご任意で
お話を詳しく。パトカーの中で
お聞かせ頂いても?』
そう先ほど声をかけて来た
警察官よりの若い別の警察官が声を掛けて来て
しのぶがちらっと後ろにいる
他の面子の方へと視線を送ると
「あの~、すいまぜん。他の
皆さんもご一緒に~とは、行きませんかね?」
『ええ、間もなく内部の突入しての
強制捜査になりますから。
こちらに避難をお願いするべき所ですので』
このままじゃ埒が明かないとは
私も思って居ましたが
事の次第によっては
呼吸を使って乗り込もうかとか
そんな風にも思って居ましたが
こうも都合よく
警察が会員制クラブに
強制捜査に入るとは思えない…のですが
これじゃあ まるで誰かが
警察官からは何故か
河田克己についての話を聞かれて
自分のしつこく誘われた事がある事や
他の女子社員にもそうだと言う事
そんな男なのになぜか
一度河田とそうなって関係を持った女性は
河田と過ごした夜が忘れられないのか
自分から河田の方へ言い寄る様になって
会社でも派手に複数の女性と
隠す様子もなく関係を持っていると話した
会社の中で淫らな行為をしてるのを
目撃した社員もいるらしいが
その後も変わりなく同じ様な事をしてるとも
を警察官に聞かれるままに
自分が知っている範囲で答えて
個人的に河田と言う人が
私が嫌いな事もあって
沢山沢山河田に関する半分愚痴の様な
そんな話をしてしまっていたのですが…
私とした事がうっかりです
同じ様に言い寄られた経験のある
カナヲもその時に河田がどんな事を
言って来たのかとかを話していた
河田と関係を常習的に持っていた
女子社員の名前を聞かれて
その名前を数名告げると
どこかへ無線で連絡を取り始めて
『捜査へのご協力、感謝いたします』