第76章 ふたり　一人独り　中編　お相手：煉獄杏寿郎　現代パロ

具合が悪い訳じゃないけど
胸がむかむかする
しのぶちゃん達のお陰で
そのむかむかしたのも落ち着いて来たけど

しばらく　休んでとは

産業保健師さんに言われて

さっきの　河田とのやり取りを思い返す

河田さんの口から

大地さんの名前が出て来るなんて
私も思っても居なかった

大地さんと知り合いなら

当然　アイツとも知り合いなのは
強ち　嘘でも無いのだろう

でも　なんか　引っかかるな

そんな　内部の人間しか知らない話を

どうして彼は知ってるんだろう？



ーー
ーー
ーー


休憩時間を挟んでの
お昼前の座学中に
杏寿郎は宇髄との会話を思い出して居て

宇髄先輩の話によれば

篠田と宇髄先輩はある時期までは
一緒にサークル活動をしていた時期があって

インカレサークルでの活動をヒントに
篠田がうちの大学にも
イベントサークルを立ち上げたのが

全ての始まりにはなるのだろうが
そのサークルの立ち上げ時には
宇髄先輩もそのサークルで
一緒に海でバーベキューしたりして
普通にわいわい飲んだりをしてただけだったと

それから　みくりが言って居た
奏さんと出会った時の
泊りでのキャンプも

圧で飲まされたとは言って居たが
2人がそこまで酔ってないし
薬物やスピリタスを使ってないのが分かるし

行為への合意も…
飲まされて判断能力は欠いていても
そんな空気があったと言って居たし
その当時は単なるヤリサーだっただけな
印象を受けるし

そうだったとすれば…だ
奏さんの行動が謎になる

何故彼はうちの大学の側に
タピオカスタンドをする事にしたのかだ

後ろ…に　もっと深い所に
何かがある感じがする

待て…よ

宇髄先輩が…言ってた

スーパーフリーの模倣犯…ッ

確か　テレビのニュースであったな

スピリタスで集団レイプをしていた
阪大のあるサークルの事件が
確か　あの事件は背後に犯罪組織が
関連してると言う　ニュースだった気がする

あれはいつ頃だった…？

ちょっと前だ…そう時期が重なるか

奏さんがタピオカスタンドを
うちの大学でしてた時期に
阪大での事件は明るみになってる

その阪大での事件に関連してる犯罪組織こそが

奏さんが組の命令で
追いかけてた犯罪組織だったのか？

だが奏さんは　その後も
タピオカスタンドを続けて居たのは？