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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第76章 ふたり 一人独り 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



そうあの時の事を
代わりに話を杏寿郎にしようかと
河田がみくりに持ち掛けて来て

「それとも、黙ってて欲しい?
いつもは、この話したかったけど。
隣にご主人ベッタリだったしね。
ゆっくり、話したいなぁって」

「な…に、を…、言って…おられるのかッ」

「分からない?なら、分かる様に
言ってあげる、俺が言ってる意味…
知りたいんでしょ?」

河田がみくりの肩に腕を回して来て
グッと肩を引き寄せると耳元に口を近付けて



「だから、俺、知ってるの。
アンタが、”廻し逃れ”の”姫”だって事」



自分の身体から

河田のその言葉に


一気に血の気がその言葉で引いて

身体が震える

知ってる人がこんなに 近い所に居たんだって

今まで ずっと 

この人はそれを知ってて

私にあんな風に言って来てた…の?


「ああ、驚いちゃった?
言葉も出て来ない?ははは、ごめんね?
ああ、そうそう、みくりちゃんは~。
それも只の姫じゃないでしょ?
”覚醒”済だって、聞いてるよ?」


どうして この人は

そんな事まで 知ってるの?

その言葉まで 知ってるのは

一部の人間だけで 


その中にこの人は

居なかったのに?


「どうして…ッ」

「ああ、知りたい?それはねぇ…。
俺さぁ、大地(たいち)サンと
仲良いんだ~。ああ、勿論。
大地サンと仲がいいんだから、
アイツとも、顔見知りなんだ。
話、したいでしょ?俺と。
お店、予約しとくから。楽しみにしてる」

後でね?と囁いて

そのまま 別の女子社員の方へ
河田は移動して行って

それと入れ替わりに
カナヲと炭治郎がこちらに来て
遠くからしのぶがみくりの様子が
おかしいのに気が付いて

「みくりさん、顔色が優れません。
医務室へ行きましょう」

「炭治郎、私に任せて。
炭治郎は、我妻君と嘴平君と」

「わかった、カナヲ」

みくりをしのぶとカナヲが
医務室へと付き添って行って

炭治郎は善逸と伊之助の方へ近づいて行って
こっちはこっちで顔色が悪い善逸に声を掛けた

「オイ、紋逸、大丈夫か?
お前、顔色めっちゃ悪いぞ?」

「善逸、話せるか?」

炭治郎の言葉に善逸が首を左右に振って

「炭治郎。悪いけどッ。
ここじゃ、話せなさそうな感じ
けどッ、…アイツ、何な訳?」
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