第76章 ふたり 一人独り 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
杏寿郎が留守にする間の
6日間 消えない跡を残してくれたのかも?
「って、これ、消えなさそうだもんな…」
どうやって 隠そうかな?
夏場だったら 虫刺されのパッチの
肌色のやつ使ってたんだけども
バンドエイドより違和感ないし
コンシーラー使ったら服についちゃう
でも どうして こんな
目立つ様な場所に…跡残すかな?
私の旦那さんは 心配性…なんだろうな
杏寿郎にはああは言われたけど
女性専用車両で通勤する事にした
自家用車で通勤しろとは言ってたけど
女性専用車両なら大丈夫だろうし?
言わなきゃ…バレないよね?きっと
ーー
ーー
ーー
昨日 木崎先輩が
俺に肉が好きかと聞いて来た理由が
ホテルの2階にある
吹き抜けの開放的な朝食会場で
朝食のビュッフェは時間入れ替え制で
摂れる様になって居たのだが
「お前、朝から沢山食べそうだしな。
ここなら、入れ替え制のビュッフェだし。
会場も吹き抜けだから、換気もバッチリ。
某口コミ評価サイトでも、ここの
朝食は★4.5以上の高評価だからな」
そう木崎先輩が
このホテルを選んだのは
この朝食目当てだと言いたげに言って来て
確かにサラダバーにも
普通のホテルのモーニングビュッフェには
到底並ばないだろう
ビーツやパクチー 紅芯大根まで並んでいる
「確かに、サラダのコーナーも
パンのコーナーも充実してますね」
「ああ、でもメインはあれな」
モーニングビュッフェで
シェフが作ってくれるのは
目玉焼きかオムレツとか
卵料理が普通なのだが
このホテルに限っては
「朝から、ステーキ食べ放題な。
それも、サガリのステーキ」
「って、カレーもあるんですね」
「じゃあ、ステーキをさ
カレーにトッピングすればいいじゃん」
そう笑いながら木崎が
杏寿郎に言って来て
「それは、めっちゃ美味いでしょ。
先輩、それナイスですね、そうします」
朝からステーキの乗ったカレーを
木崎の目の前で
杏寿郎が勢い良く平らげるので
その光景は異質でもあるし
こうなんか圧倒されるなと
見てるだけでこっちまで
腹が一杯になりそうだなと
思いながら木崎は眺めていたが
ここのホテル選んで良かった
昨日は奥さんと家が恋しくて
寂しそうにして上の空だったしな
「先輩も食べないんですか?
美味いですよ?ステーキカレー」