第76章 ふたり 一人独り 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「そうか、知ってるなら話が早いんだが
同じ部署だったか?河田さん」
『違うけど、結婚する前ぐらいに
独身の内にって。しつこくご飯行こうって、
誘って来てたからその人。その時に
それを見てた先輩から色々聞いたけど?
仕事出来る人らしいけど、下半身が
かなりだらしないって有名らしいよ』
男は良く 頭と下半身は別物とは言うが
それの典型例みたいな人なんだな
とりあえず 河田と言う人物の事は
みくりに注意を促すまでもなく
警戒してる人物ぽかったので
わざわざ言うまでも無かったのかも知れないが
丁度その時に炭治郎から
仕事の相談のLINEが来て
その返事ついでにそれとなく
炭治郎に留守中のみくりの事を
気にしてやって欲しいと
頼んで置くことにした
竈門君はみくりとも面識があるし
信用できる相手だからな
どことなくソワソワして落ち着かない
大半の理由は水曜日に成瀬さんに会うからだろうが
どうにも 嫌な予感がするな
俺が居る所で 白昼堂々と
痴漢に遭ったりしてるぐらいだし
結婚してから以前より色気が増したと
男性社員がみくりの事を噂してたからな
俺に聞かれて気まずそうにしはしてたが
河田以外にも言い寄りたい男が居るかもな
好都合にも 彼女の
亭主である 俺はしばらく留守だしな
「みくりの
心配をするなと言う方が、無理な問題だな」
さっきまで話してたのに
今度は杏寿郎からLINEが来て
戸締りはしっかりしろだの
残業はその間は止めて貰えだとか
電車はその間止めて車で行けばいいとか
飲みに誘われても
妊娠してる事にして断わればいいとか
いや 妊娠して無くても
飲みに誘われて行かないし
しのぶちゃんが でしたら
私のお家にお泊りしに来ませんか?って
誘ってくれたからそれには行きたいけど
蜜璃ちゃんとカナヲちゃんも来るって
しのぶちゃん言ってたしな
「お母さんより、心配し過ぎじゃない?
杏寿郎、過保護過ぎ…、戸締りちゃんとしてるし。
車で行かなくても、女性専用車両乗るから
心配しなくていいって言ってるのに」
朝のいつもの時間に電話すると
LINEが杏寿郎から送られて来て
明日の起きる時間聞いたら
モーニングコールするよと言ったら
いつもの時間に起きて掛けてくれたらいいと
杏寿郎から返事が来たから