第76章 ふたり 一人独り 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
ズンッと腰を打ち付けて来て
「ああぁっ、んんっ、でも
ちゃんと、行かない…とっ、んぁあっ」
「行きたくない…」
そう拗ねた様にして杏寿郎が言って来るから
「そんなっ、子供みたいな事
言わないでっ、んぁあっ、はぁ、んぅ」
「イキたくもないし、
行きたくも無いんだが?」
ズンッ ズンッと抽送を段々と
奥に深くそれでいて早く強く
大人しいモノが抜けない様にしながら
こうしてる時間を惜しむようにして
杏寿郎が言って来るから
私が杏寿郎が九州に研修に行くのを
寂しいって思ってる以上に
杏寿郎の方もそう感じてくれているんだって
彼の気持ちが言葉からも
態度からも見えて来るから
余計に行って欲しくないって感情が
自分の中で大きくなって来るから
行かないでって言いたくなる気持ちを
「杏寿郎…ッ、好き…っ、
大好き…。ねぇ?杏寿郎…、
研修終わって帰って来たらね、
また、いっぱい、して…くれる?」
「そんな事、頼まれるまでも無いがな?
もう君がこれ以上出来ないって言うまで、
俺に付き合ってくれるって言う意味か?」
そんな風に調子のいい事を言って来て
「んーどうかなぁ?
杏寿郎が、これ以上出来ないって言って
根を上げるまで、私に沢山
付き合って貰っちゃおうかな~?」
調子のいい返事をしたつもりだったが
それ以上に調子のいい返事を
目の前のみくりが返して来てくれたので
「杏寿郎」
スルスルとみくりが
両腕を伸ばして杏寿郎に抱きついて来ると
ギュウウっと力いっぱいに
その腕に抱き締められてしまって
「みくり?」
「って言ったらさ、杏寿郎は
頑張れそうな感じ?だったりとかする?」
俺が行きたくない的なニュアンスの事を
言ったから そう言ってくれたのか
「正直な所を言えば寂しいには寂しいが。
そう言われてしまって、頑張れないとは
俺も言えないからな。ああ、頑張れそうだ」
ふふふふとみくりが笑って
コツンと杏寿郎の額に
自分の額を軽く頭突きをする様にして
合わせて来るから
「あのなぁ、ちょっと…、
今のは痛かったんだが?みくり」
「いいじゃん。痛み分けだよ。
ちゃんと無事に、杏寿郎が研修を済ませて。
こっちに、早く帰って来てくれたら
私はそれで、十分なのッ」
「じゃあ、土産が無くてもいいって事か?」