第76章 ふたり 一人独り 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
たった 6日離れるだけ…と思うが
6日は長いな
明日には ここを出ないといけないと思うと
眠ってしまうのが惜しいと感じてしまって
眠っているみくりの寝顔を
そのまま眺めていた
よしよしと眠っている
みくりの頭を撫でると
ふにゃとみくりの顔が緩む
頭 撫でられるの好きだな みくりは
「ん、…杏…、寿ろ、う、…、す…き…ッ」
奏さんではなくて
みくりの口から俺の名前が出て来て
「どうしたんだ?みくり。
まだ、言い足りなかったか?
みくり、愛してる…」
そっと起こさない様に
その頬にキスを落とすと
満たされた気分になって
そのままみくりの身体を抱きしめて
杏寿郎も眠りに落ちて行った
ーーー
ーー
ー
目を醒ますと 25日の朝になって居て
今日の昼には杏寿郎が研修に行くと思うと
お仕事だから仕方ないと分かって居ても
どうにも寂しいと思ってしまう
杏寿郎が目を醒ますまで
もう一度眠ろうと思って
そのままゴソゴソと杏寿郎の
隣に潜り込んで杏寿郎の
身体に自分の身体を擦り寄せて
すぅうううっと杏寿郎の匂いを吸い込む
「生の杏寿郎…も、嗅ぎ納めかぁ」
「いや、俺は加熱処理はされてないが…」
「起きてたの?」
ガバッとみくりが
慌てて身体をベッドから起こして
ベッドの上にちょこんと座って
自分の体勢を整える
「まぁな。いいのか?嗅ぐだけで」
杏寿郎はベッドの上で寛いだままで
身体だけをみくりの方へ向けて
片方の肘をついて自分の顔を支えて
肘枕の体勢になると
質問の答えを待っている様だった
今の内にして置きたい事を
して置くかと言われてしまって
「んじゃあ、キスは?」
「キスだな?他には?」
キスをしたいと言えば
それ以外に無いかと言われてしまって
「だったら、ハグも?」
「ん?キスとハグだけでいいのか?」
「だっ、だったら…」
二ッと杏寿郎が笑って
「勿論、頭ナデナデもだな」
こっちからお願いする前に
杏寿郎の方からそう言って来て
「うんうん」
「で、…後、は?もっと俺を
感じて置かなくていいのか?」
「……そ、それは…」
みくりが返答を詰まらせていると
「それは、どうなんだ?みくり」