第76章 ふたり 一人独り 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
昨日は後でまたしようと言った物の
休みらしい休みもなく
結構してしまって居たから
続けて…あの回数は 流石に
気持ちが収まらなかったとは言えども
少々 俺も堪えてしまっては居たが
ベッドに入ってすぐに
みくりも眠ってしまったから
彼女の方からも 求められたからとは言え
無理をさせてしまって居たしな
「みくり?」
恥ずかしそうに俯いてしまっている
みくりを見ていると
昨日あれだけ 俺としただろうと
言いたくもなってしまうが
「したく…ないか?
昨日のあれで、お腹いっぱいか?」
杏寿郎の質問に対して
みくりが自分の両手で
下腹部を確かめる様にして撫でると
物悲しそうな顔をしているので
みくりが自分のお腹の上に
当てている手の上に
杏寿郎がチョンと自分の人差し指を当てて来て
「杏寿郎?」
「ここに、俺のが
欲しいと思ってくれるんだろう?」
卵が先か鶏が先か…ではないけど
私は人間なので 鶏が先になならないから
「ああ。違ったか?」
「あのね?杏寿郎。
その、杏寿郎との…赤ちゃん…がね」
みくりが恥ずかしそうにしながら
ベッドのシーツの上に
指で円をクリクリと描いて居て
「そろそろ…ね、赤ちゃんがね、
その…欲しいかな~…なんて」
今まで それに対して
彼女が否定的だったのも
大正時代のそれもあっただろうが
彼女の大学時代の篠田に絡んだ一件の
負い目の様な物も…あったんだな
「でも、いいのか?みくり。
俺との間に子供が欲しいと、
君も思ってくれていると言う事は
俺としても、喜ばしい限りではあるが。
残念だが、今はいくら頑張っても出来ないしな。
子作りセックスは、来月になってからだな。
君のそうなる時期が、週末でないのが
唯一、悔やまれる所だな」
「どうせ、私は水曜日の女ですよっ」
スルッと下から
杏寿郎が手を伸ばして来て
みくりの頬を撫でつけると
「で、奥さんとしては。
朝食と俺とだったらどっちが先がいいんだ?」
「杏寿郎かな」
ベッドの上の杏寿郎の上に
みくりが跨ると
自分の胸を杏寿郎の胸に付けて
杏寿郎の頬を自分の手で挟むと
自分の視線と彼の視線を合わせさせる
「朝から奥さんの方から
求めて貰えるとは、光栄だな」