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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第75章 ふたり 一人独り 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



深層心理学は所謂
必須単位でも必須選択科目でもなくて
複数あった自由科目の中の一つだったから

他の必須や選択に比べると
受ける学生の人数も少なくて
ゆっくりと講義を受けられて
ちょっとした癒しの時間だったのだけど

「他の時間には、君と話を
しようにも、君が唯花や伊藤と
一緒だったし…、その…他の
男子学生と一緒だったりとかもしてただろう?
あの時間は、人も少ないし…何度か
隣になったりもあったからな」

その時に会話らしい会話を
杏寿郎とした憶えはないけど

「その、あの君が…一緒に居た
男子学生なんだが…、あの頃は、篠田と
付き合わされた時期だっただろう…?」

「たまたま、隣になっただけだけど?
杏寿郎だって、隣良いですか?って
言われたら、いいですよって言うでしょ?」

そう若干の嫌味が込められてそうな
口調でみくりがそう言って来て

丁度あの派手なグループに
隣良いですか攻撃をされていた頃だったので
みくりのそれをとやかく言うな…が
みくりの言い分なのだろうが

疑問が残る

それほどまでに 奏さんと言う

絶対的な存在があって

他の誰かとの交際も考えられないと
俺が彼女に告白した時に言って居た
その言葉は嘘は無かったし

その状態のみくりが
彼が行方不明になってすぐに
篠田と交際する様になったのは…?

彼女の意思と言うか希望では無いだろう

現に 篠田とは別れたいと

大学の4回生の春に俺に言ったんだからな

俺も彼女も就職先は早くに決まって居たから
4回生と言ってもそんなに
忙しい学生生活はしていなかったのだが

宇髄先輩に聞いた話…を
思い返してしまっていた

みくりからは俺とは付き合えないと

告白する度に言われていて

篠田と別れられないのもあるが
忘れられない人が居るからと
篠田と別れられても
俺とそう言う間柄になれる自信がないと

切々訴えられてしまった

嫌いじゃないのならと
かなり押してしまった所もあって

友達としてからなら…と

友人としての付き合いから
始めたと言う経緯があるのだが

彼女は 俺が篠田と話をつけてくれて
自分と別れてくれたのだと思い込んでいるが

実際の所はそうではない

俺がその話をつける事すらも
彼は取り合ってくれなかった


その時に彼が言っていた言葉…


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