第75章 ふたり 一人独り 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
そんな風にして
家族になって行くのかなって
この水族館の建物の中の
自分の思い出の中に
幼い頃の自分とまだ若い両親が居て
その頃の自分の視点とは
見える景色も変わっているけど
「そうそう、日高山にさ
フィッシャーズがプロデュースしてる
日本最大級のアスレチックがあるよね?
そこじゃなくて、昔から
日高山にね、アスレチックあるのって
杏寿郎はさ、知ってる?」
突然にみくりが
日高山のアスレチックの話をして来て
「ああ、日高山フィールドアスレチック
の事か?そこだったら昔、
小学校の遠足か何かで行った憶えがあるが」
「お父さんがさ、突然行こう!って
当日の朝に言って来てさ。
お母さんが慌ててお弁当作って
いざ、来たら、点検の休業中でさ。
アスレチックが水族館になったって
言うのは、お母さんがその後
しばらくずーっと悔やんでたから憶えてる」
子供の頃の思い出と言うのは
楽しかった思い出ばかりではないと
言いたげにみくりが言って来て
「あ、でもまた、その次の月にね
アスレチックには行ったんだよ?」
「はははははっ、父親と言うのも
それはそれで、苦労がありそうだな。
それこそ、子供がそれ位の
年齢になったら。フィッシャーズが
監修してる方のに、行くのもいいかもな。
何でも日本最大級と聞くと、
こう、胸が熱く踊る物があるしな」
杏寿郎が好きそうな言葉だけどさ
日本最大級…のアスレチック
「ねぇ、杏寿郎の思い出の話とかも
聞かせてよ。京都でしょ?
京都水族館はわりと最近だもんね。
それこそ、海遊館とか、ここまで来てたの?」
「俺はどっちかと言うと、遊園地の
方が、動物園や水族館より好きだったしな」
確かに歩いて見て回るよりも
そう言う遊園地とかの方が
杏寿郎は好きそうな気がする
「ねぇ、杏寿郎、折角だし
波の大水槽の所で写真撮ろうよ」
「ああ、そうだな。それもいいな」
前に杏寿郎とデートに来た時
イルカショー一緒に観たな杏寿郎と
「イルカショー観たかったか?」
「前にデートで来た時、
杏寿郎が、前に座ろうって言ってさ。
すっごい濡れたなって、寒い季節だったのに」
「いや、前が空いてたし。前で観たいだろう?」
杏寿郎 最前列とか好きだもんな
大学の時も最前列良く居たもんな 杏寿郎
そう言えば…
「大学の時にさ」