第75章 ふたり 一人独り 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
不動産屋さんが
自信ありそうな感じで
勧めて来てくれただけあって
ウッドデッキのある
お庭の付いた一戸建てで
まだ 築5年ほどしか経ってないらしく
新築と言う程でも無いが
内部もかなり綺麗な感じだ
杏寿郎は庭ばっかり見てるけど
私は収納とか水回りが見たい
「あのー、ご主人様。
そろそろ、中の方もご案内させて
頂いてもよろしいでしょうか?」
もう杏寿郎の中で
バーベキューをこの庭でする
算段が付いてそうな気がするな
建売だから あんまり内部は
期待しない方がいいのかなぁと
思ってたけど…
間取り的には4LDKの2階建てで
1階は大きめのLDKと水回りと
泊りに来てもらうのに丁度いい
4畳半の和室があって
和室があるならこたつを買ってもいいなぁって
そんな事を思いながら
「和室があるのか、いいな」
「そうだね、冬はこたつでみかんしたいね」
「こたつか…」
「すいません、お風呂見ても?」
「ええ、どうぞ、浴室はこちらの奥です」
そのまま ランドリースペースと
お風呂とトイレを見せて貰って
2階に案内される
2階は大きめの
ウォークインクローゼットを備えた主寝室と
「こちらの物件、テレワークにも
対応できる書斎がございます」
書斎と言う言葉にピクッと
杏寿郎が反応を示して
何となくにだけど もうこの反応は
みくりにも想像は出来ていて
「書斎があるのか?」
「ええ。書斎がございます」
こちらですと案内されて
書斎と区切られた
隠し部屋の様なスペースに案内される
私が思うに 書斎って
大人の秘密基地みたいな物なのかなって
この物件は杏寿郎が求めてる
広めのお庭もあるし
和室と書斎まであるし
「えっと、学校とか
こども園は…近いですか?」
「こちらの窓から見て頂ければ…
あちらが、小学校でその、向いには
こども園の方ございますので」
凄い近いって距離でもないけど
それなりに近い場所に
その両方があると言って来て
「元々、こちらのエリアが
子育て世帯向けのエリアですので。
学校関係と、小児科産婦人科の方
近辺にございますので」
そうだ 産婦人科
立ち合い分娩に対応出来る所…だといいけど
「どうする?俺としては
即決しても良い位だが。
この感じだと、次には無さそうだしな」
そう杏寿郎が
こちらに意見を求めて来て