第75章 ふたり 一人独り 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「昨日の夜に、木崎先輩から
LINEが来てたんだけどな。
その、丁度君と…してる時だったから。
LINEに気が付いた時には、
いい時間になってたからな。
その九州の、福岡の研修なんだが。
月曜日の開始の時刻が早いから、
前乗り泊する事になった」
「ええっ!!じゃあ、25日には
家出るって事でしょ?6日も居ないの?」
最初に聞いた時はしれっとしてたから
俺が居なくても何ともないのかと
心配もしたんだが
9月に入ってからその日が近付くと
段々と落ち着かない感じになってたから
「いや、その、君がここまで
寂しがってくれるとは思ってなくてだな」
「やだぁ~、杏寿郎が
6日も居ないとかっ寂しいっ。
ご飯もお風呂も、寝るのも一人?
でも明太子食べたい…、めんべいも?
後ね、後ね、通りもんと」
「俺が居ない寂しさを、土産で
誤魔化す手法なのか?それは。
わかったわかった、明太子とめんべいと
とおりもんな?他に欲しい物あるか?」
「んっ」
料理をしていた手を止めて
ギュッと杏寿郎に抱きついて来ると
ギュウウウッとそのまま縋り付いて来るから
その頭をよしよしと撫でてやる
「後は、杏寿郎が
帰って来てくれたらそれでいい。
でも、明太子は食べたい」
「いや、最後のやつが
無かったらもっと良かったんだがな」
簡単な物でその日は朝食を済ませて
片付けを済ませると
「ねぇ、杏寿郎。今日はどうするの?
お天気も悪いし、お家でのんびりする?」
「折角だから、家で出来る遊びをしないか?
時間を取って、相談したい事もあるしな」
あれでと 浜名湖で気に入って
家用にと購入した
自立式のダブルのハンモックで
「ハンモックで何するの?」
「ハンモックカフェごっこでもしないか?」
「って事は、ハンモックでゆらゆらして
お昼ご飯食べるってこと?」
「ああ、サブウェイでも買うか?
丁度、移動の暇つぶしの本が欲しいと
思ってたからな。雨だが出るか」
「え?まだ時間あるよね?
掃除機かけて、回したい洗濯物も回して
服もちょっと入れ替えしたいし」
「10時半だな」
「了解しました!」
杏寿郎の提示した時間に
みくりが敬礼をすると
それまでの時間に済ませたい
家の用事を済ませて外に出れる用意をした
家の事を全部任せるのはおかしいので
家事は分担するルールだから