第75章 ふたり 一人独り 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
明日香ちゃんの恋を応援するとまで
あの時の私は言って居たのだから
それ位に杏寿郎に対しては
異性としての意識はして無くて
声が大きい沢山食べる人としか
印象になくて名前も知らなかったから
明日香ちゃんに驚かれた
あの時の杏寿郎には
彼女が居たけど
割と噂では数か月で別れるとか
噂になる時々で相手の名前が違ってて
後から思えば 性的な不一致が
交際が続かない原因だったのだろうが
そんな事があったりもして
明日香ちゃんの気持ちが
杏寿郎から少しずつ
奏さんの方に傾いたりしてて
お互いに同じ人が好きだったから
気まずい感じにもなってたんだけど
「伊藤には、何度か
告白された事があったんだが…」
「前に聞いた気がするな、
こっちから行くのは良くても
相手から来られると無理だとかって」
「男性には、狩猟本能があるからな。
獲物はこっちから追いかける物だろう?
その獲物の捕獲や狩猟が困難を
極めれば極めるほど、価値が上がるからな。
その点、君は、追いかけ甲斐が
ありまくりだったぞ?逃げるし
避けられるし、躱されるしな」
杏寿郎がおいでと
両手を広げて来るから
その杏寿郎の腕の中に自分の身体を納めた
「こうして、結婚までしてるのに、
まだ俺を不安にさせて来るからな。
どうにも、危なっかしい感じがするしな。
で、その奏さんとやらとは
知り合いと言う関係のままだったのか?」
告白した時に子供は相手にしないと
そう言われてたから
その言葉の意味が妹とかみたいな
そんな風にしか見えないって
そんな感じのイメージに捉えてて
「出会って、1年くらいの間は…ね。
ずっと、それぽい事をこっちが言っても
ずーっと流されてたもん。だから
相手になんてされてないんだなって。
明日香ちゃんと奏さんのお家に
行ったりもしてたけど、女の人が
出入りしたりしてたから」
そこまで話すと
すっとみくりが立ち上がって
そのままキッチンの方へ向かうと
「ねぇ、杏寿郎。朝ごはん、食べるよね?」
話が長くなると思ったのか
そう杏寿郎に尋ねて来て
「ん、あ、ああ。そうだな
コーヒー淹れるか?」
みくりが朝食を用意してる後ろで
杏寿郎がコーヒーを淹れる用意を始めて
「昔話ばかりしてて、
君に伝えそびれてたんだがな。
怒らないで聞いてくれるか?」
「何なの?」