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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第75章 ふたり 一人独り 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



それから ふっとその表情を曇らせた

しとしとと窓の外には雨が降って居て
次々に地面を濡らしている

「奏さんは、私が大学1年の時の
夏に出会った人だよ」

「渡辺君とは、続いてたんだろう?」

ゴロゴロとベッドの上で
みくりが転がると

「一回、別れようって言ってて
あっちが、それでもって言ったから。
別れずに延長してズルズルしてたと言うか」

「何かあったのか?」

ムッとした顔をみくりが
して居たのでお互いの
学業と酒蔵修行でって言うのは
周囲に言った言い訳だったのだなとは
何となく杏寿郎も悟ったが

「あれは誤解だからって言ってたのに…。
見ちゃったの、卒業式の日、後で
一緒に写真撮ろうって約束してて
来ないから校内探してたらさ。
他の女の子と屋上でキスしてたから」

「他の好きな子が出来たなら、
別れようってなって、あっちが
誤解だって食い下がって来たのか?」

「第二ボタンが欲しいって、強請られて。
ボタンは、私にって決めてるって言ったら。
だったら、キスしてくれたらいいって
言われたんだってさ。それにだよ?
ゴールデンウイークに会えるねって
話してたら、酒蔵の方が忙しいって断るし」

ああ良くあるやつだわなぁと
杏寿郎はみくりの話から
何となくには感じて居たが

「他の女と会ってたって事か?」

「だから、腹が立ったから
ゴールデンウイークはあっち帰らなかったの!」

「通りで、GWのBBQにずっと居た訳か」

納得したと言いたげに
杏寿郎が言って来るから

「辺が、お願いされちゃったら。
断われない性格してるのは、
知ってるんだけどさ。流石に
このままもダメだしって、6月の
週末に中条市に帰ったらさ」

「屋上に一緒に居た女と
居る所を見てしまったのか?
だが、大分、地元の連中は
君が悪い感じで勘違いしてそうだったぞ?」

前に松代から聞いた感じとは
話が食い違ってる気がする

「辺が、言ったんじゃないんでしょ?」

「その女の方か?」

「でも、いいんだ。
前にさ、ネモフィラの時にさ
奥さんと一緒だったでしょ?彼。
あの子と、結婚したんだったらいいの」

うんうんとそう言って
みくりが納得をしてたから
その屋上の女じゃないんだなとは
杏寿郎にも分かったが

「好きは好きだったんだろう?彼の事は」



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