第74章 地味派手な彼女の秘密 お相手:宇髄天元 現代パロ
宇髄が自分の髪をグシャグシャと
搔き乱しながらはぁ…とため息をつくと
『起きねぇと…、悪戯…されちゃうかもよ?』
…ーー何だろう? 声 聞こえる
会いたくないと思って避けてしまっていた
宇髄さんの声…聞こえる
『それも、やらしー方のやつね、いいの?』
これ…夢かなぁ? バスの中…で
宇髄さんがやらしい悪戯を私にしてくれるの?
「う…ん?…して、…いいよ」
『…はぁ?マジかよ。
寝ながら返事すんなつーの。期待させんなよ。
……たく、マジでしちまうからな?
いいって言ったのそっちだし?俺は
ちゃんと同意を得たからな…』
眠ってる コイツをからかってやって
起こしてやるつもりだったのに
半分寝ながら相手が返して来た返事を
そのまま合意として取って
バスん中で やらしい事してやろうかとか
んな事考えちまってる
何なんだよ? 毎日毎日 やらしい目して
こっち見ながら やらしい妄想して置いて
こっちがちょっとそれをからかってやったら
逃げるとかふざけんなよ
「…う、んんっ…」
みくりが僅かに身じろぐと
白いフレアスカートがめくれ上がって
『隙だらけすぎッ』
そうめくれ上がったスカートを
降ろそうとした時に
白いスカートの間から
何か黒い物がちらりと顔を覗かせてるのが
太ももの辺りに見えて
ん?…今 何か 黒いの見えた…?
そろっとその捲れていたスカートを
戻すつもりだった自分の手を
逆に捲り上げる方へと動かしてしまって居て
その黒い何かを確かめてしまって
『…ーーーッ、何つーもん、
着けてんだよ?…これ、ガーターベルトじゃん』
地味な服装と清楚そうな雰囲気に
不釣り合いないやらしい音と下着とか
駅前のバス停で殆どの乗客は降りるから
バスの中には俺とコイツだけになる
ああ そう言えば 名前知らねぇわ 俺
フッと…眠っていた みくりの目が開いて
ぼんやりとした顔をしてる
「おはよ、起きた感じ?」
目の前に 超絶イケメンのドアップがあって
眠気が一気に吹き飛んで行った
大きな声を出しそうになったのを
宇髄の手に塞がれてしまって
しぃっと指を立てて
宇髄が口元へ持って行って
声を出さない様にと注意されてしまう
「とりあえず。続きしていい?」
「…??続き…?」
分らない事だらけだった
だって…