第74章 地味派手な彼女の秘密 お相手:宇髄天元 現代パロ
「女性の体幹だけで、
支えているのも大変でしょう。
俺は大丈夫ですので、どうぞ」
煉獄がそう言って
自分が握って居た吊革を
みくりに握る様に促して来て
ぶつかってしまったのを謝ったら
吊革を譲って貰ってしまって
「あ、ありがとうございます…ッ」
握った吊革にまだ彼の握って居た
温もりが残って居て
みくり耐えるのよ
今日はダメ いつもの席じゃないし
こんなにも彼等が側に居るんだもん
「煉獄、お前が派手に転ぶなよ?
お前が転んだら、3,4人ぐらい
なぎ倒しかねねぇし?」
「ははっ、言えてらァ」
次のバス停について
更に乗って来る様で
人が奥へと流れる波に
私が巻き込まれない様に…なのか
私は今 その3人の壁の中に居て
周囲を完全に厚い壁にガードされている状況で
「今日、マジ混みすぎ…。大丈夫?
ここ、安地だと思うよ?」
と言って二ッと笑みを浮かべて来て
ドキッと胸が跳ねてしまった
色気のある大人ぽい雰囲気をしているが
笑った笑顔には少年ぽさも残って居て
安全地帯である
宇髄・煉獄・不死川の3人に
取り囲まれた この三角の
トライアングルゾーンは
安全地帯と言うよりは 天国かなにか??
三方向から若い男性の特有の
いい香りがして来るから
バスが揺れて どの方向にふらついても
天国でしか無くて
バスはコロナの対策で窓が開けられていて
エアコンもガンガンに利かせてあるが
この数日気温が高い事もあって
じっとりとべたつく様な汗を
知らぬ内に掻いてしまっていて
自分が掻いてるのだから
自分を囲っている
その3人もそれは同じ事で
この状況にドキドキしてしまっているのとは
別の意味でドキドキしてしまっていて
男の香り…と言うよりは
雄の香り…と言う様な…
性的に強く意識させて来るような香りが
それぞれから感じるが…
特に自分の真後ろから色濃く香るから
バスの揺れでふらついて
そのまま自分の後ろに居る
彼の胸に背中を預けてしまって居て
「この辺、工事中だから…。道悪いし?
そのまま。そう、してて?」
そうだ 確かこの辺り一帯
舗装工事…してたんだった
後ろの宇髄に自分の身体を預けていると
ドキドキと胸が騒がしい
今のこれは 紛れもなく現実なのに
そこに妄想を追加したくて…したくて