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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第73章 残りの結婚休暇の使い方 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ



「ご飯…減らす?」

そう悲しそうな顔をしながら
じっと杏寿郎の方を見て来て

これだけのおかずがあるんだから
どうせお代わりはするだろうから

「いや、そのままでいい、貰おう」

「はい、杏寿郎。ご飯どーぞ」

そう言って ずっしりと重い
山盛り昔話ご飯をみくりの手から
杏寿郎が受け取って

「舌平目って、ムニエルの
イメージだけど。煮つけにもするんだね」

「ドウマンガニも美味いが、
ワタリガニも美味いな」

「あ、それ食べたら手がベタベタになるね。
ちょっと待ってて、タオル濡らして
手拭くのに絞って来るから」

そう言って洗面所の方に向かうと
まだ使ってなかった
フェイスタオルを濡らして絞ると
綺麗に畳んでちきんと丸めると

その丸めたフェイスタオルを持って
みくりが戻って来て
テーブルの隅にそれを置いた

「手、これで拭いてね?
でないと、カニ食べた後、
お箸使えないもん。車エビ
昨日のお刺身の美味しかったけど
茹でても、塩焼きも美味しいね」

「ああ。そうだな、朝から
何とも贅沢過ぎる朝食だな。
わざわざ静岡まで来た甲斐があったな」

みくりが茹でた車エビの殻を
黙々と剝いていて
綺麗に剥けた車エビを
食べるかと聞いて来るから

「自分で剥けるぞ?子供じゃないからな」

「杏寿郎さぁ、来月、九州に
リーダー研修に行くでしょ?」

「ああ、夜にビデオ通話するだろう?
一緒に住む様になってから、
数日も離れるのは、初めてだな」

「お土産に明太子、
買って帰って来てくれるんでしょ?」

「無いのか?」

お土産を買って帰って来て貰う方は
こっちなのに 何が無いんだろう?
とちょっと考えて 意味が分かって

「そっ、それは…杏寿郎が
居なくて寂しいとか…そんなの?
そ、それは、その…ッ、さ、寂しいに
決まってるじゃん、一人だし?
って、杏寿郎、隣に移動して来たの?」

「ああ、奥さんの隣で
朝食にしようと思ってな」

「ねぇ、杏寿郎も?寂しかったり…するの?」

そう自分の隣の旦那さんに
ふとした疑問をぶつけると

普段は顔を赤くしたりしない旦那さんが
ほんのり頬を赤くしながら
視線を逸らせて

「ま、…まぁ、な?寂しくない事もないな」

「ふーん、そうなんだぁ~」

「なっ、何なんだ?その目は…」

「別にぃ~、何でもな~い」

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