第73章 残りの結婚休暇の使い方 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「おやす…み…、杏寿…郎」
そう言い終わるや否や
そのままみくりは眠ってしまった様で
すぅすぅと規則正しい寝息が聞こえて来る
「何だ?もう寝たのか…」
ゆらゆらと心地のいい揺れと
包み込まれる様な感じがして
こうして横になってみると
「自分が、納豆にでもなった気分だな」
スマートフォンを操作して
ネット通販のサイトで
ダブルサイズの自立式のハンモックを検索すると
割とお値段もお手頃なのがあったので
ポチって置いた
休日にコレに横になりながら
本を読んでもいいし
一緒にみくりと昼寝をしてもいいし
ハンモックチェアの様に横並びに座って
家で映画鑑賞をしても良さそうだ
そうあれこれと
ハンモックの使い方を考えると
元は十分に取れそうな気がする
これからの季節なら過ごしやすくなるし
ベランダに置いてもいいな
「…色々と捗りそうだな、ハンモック。
俺も、寝るか…、この揺れが眠気を誘うな」
このままもうちょっと
スマートフォンを弄っても良かったが
眠気が来ていたので顔の上に
スマートフォンを落としかねないので
枕の下にスマートフォンを押し込むと
枕の上に自分の頭を預ける
その後の記憶は無かった
気が付いたら朝になっていて
隣に居たはずのみくりも居ない
その代わりに コーヒーの香りがするから
目覚めの一杯を淹れてくれている様だった
「おはよう、杏寿郎。
珍しいね、杏寿郎がスマホの
アラーム鳴ってるのに寝てるなんて」
は?え?アラーム鳴ってた??
枕の下のスマートフォンを出すと
聞き逃したアラームとなって居て
すっかり熟睡してしまっていた様だ
「何か、久しぶりにゆっくり寝た感じするかも?
上手く言えないけどさ、深く寝れた感じするな」
「アラームに気付かない位には、
熟睡してた様だな…、ハンモック恐ろしいな」
「寝れるのかな?って心配するまでも
無い感じだったね。どうする?
コーヒーもうちょっとだけど、
先に洗面してくる?朝食は
もうちょっとしてからだから時間あるよ?」
ゆっくりとハンモックから
杏寿郎が降りて来て
ぼんやりとしながら
ベッドに枕を戻して居て
そのままのそのそと洗面をしに行って
みくりが杏寿郎が
洗面をしにウッドデッキに向かったのを
目視で洗面所に入るまでを見送ると