第73章 残りの結婚休暇の使い方 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
船長さんと
気まぐれクックの話をしていると
杏寿郎が網を持ってこっちに来て
「みくり、見てみろ!掬えたぞ?」
そう私が船長さんと話してる間に
杏寿郎がもう車エビを掬った様で
「えっ、もう?来てからまだ
5分も経ってないよ?私なんて
ここで話してただけなのに…」
ホモサピさんの動画で
エビを掬ってる動画は見てるから
まぁあっちのエビは手長エビだけども
『ほら、あそこあそこ』
そう船長さんが
車エビが居るとみくりに言って来て
確か車エビから網が見えない様にして
追いかけ回すんじゃなくて エビの後ろから
そっと招き入れる様に…掬う感じだったっけ?
そんな事をかねこさんが
えびすき漁のコツの事を言ってた気がする
優しく後ろから車エビを
網で掬い上げると
「こんな感じ…ですかね?」
「そうそう、そんな感じ
コツとか…、教えなくても大丈夫そうだね」
「あっちの人は、勢い良く掬ってますけどね」
ライトで照らされた湖面を見ると
車エビも居るが その下に
うようよと大きなシーバスが泳いでいるのが見えて
「これ、全部シーバスですか?
シーバスが車エビを狙って来てる感じですか?」
「そうそう、コレ狙いの
お客さんとかは、エビ掬わないで
シーバスばっかり釣ってるよ?」
そんな事を話しながら
車エビを掬ってると
「どうだ?これ。
この、車エビ、大きいだろう?」
「おおっ、それは大物だね、ご主人。
ってもう、そんなに掬えたの?」
そう言って既に
それなりの数の車エビを
杏寿郎が掬って居て
「ねぇねぇ、食べようよ。
車エビの踊り食いしたいよ。
獲れたてを船上でなんて…
それ以上の贅沢なんて無いよ?」
「大きいの掬えたから、これどうぞ」
そう言って船長さんが
今掬った 大きい車エビを
新鮮なうちにと勧めて来てくれて
新鮮な車エビのお刺身を
今日の為にネットで買った
お高い刺身醤油で頂いた
口の中で跳ねる様な感覚のする
プリプリの身質で甘みを強く感じる
「んんっ、車エビのお刺身美味しいっ」
「そうだな、うむ。
これは…、美味いな。
これ以上の物はない程の、
最高鮮度だからな、今が」
今の今まで生きていたのだから
マズイなんて訳はない
美味しいと車エビの
お刺身を美味しそうな顔をして
食べていたと思うと
徐に 網を手にとって