第73章 残りの結婚休暇の使い方 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「旦那さんも、私の好みの味を
良くご存じにあられると思うのですがね?」
「当然だろう?俺は君の旦那さんだからな。
君の好み位は、ワインもビールも、
勿論あっちも把握してるつもりだが?」
グイっとみくりが
杏寿郎の選んだグラスワインを
流し込む様にして飲んで
「そっちの方は、私の知らない様な
私の身体の事まで把握されてる気が
して仕方ないのですがね?気のせい?」
夕食を摂りながら
他愛もない話をする
こんな風に 杏寿郎と過ごす時間を
何とも愛おしいと思ってしまう
一緒に居たいって言っただけ…あったな
前菜の盛り合わせを頂きながら
グラスワインも一緒に頂いていて
ワインのお代わりをお願いする頃に
丁度 サラダとスープの皿が空になっていて
その空になった 皿と引き換えにする様にして
私が注文した 浜名湖で獲れる
ワタリガニのトマトパスタと
杏寿郎のシーフードアラビアータが届いた
それに少し遅れて
杏寿郎の選んだ 生ハムの乗ったパルマと
みくりの選んだ
クアトロフォルマッジが届いて
「見て見て、杏寿郎。
蜂蜜、自分で掛け放題だよ?」
みくりがそう言いながら
嬉しそうにクアトロフォルマッジに
トッピング用の別添えの蜂蜜を掛けていて
「クアトロフォルマッジは俺の中では
デザートの様な位置取りなんだがな」
「ええ?美味しいじゃん、
クアトロフォルマッジ。
シェアしようよ、沢山は要らないけど
ちょっとそっちも食べたいし」
「同じ味が続くから
甘いのばっかりで飽きるんだろ?」
そうは言いながらも自分のピザを
ピザカッターで切り分けてくれて
お互いのピザの4分の1をシェアする事にした
夕食を終えると
えびすき漁が出来る
新居漁港までは
このグラングラリアから10分ぐらいだが
21時の出発の30分前には
新居漁港に集合らしいので
ホテルの送迎車に乗り込んで
新居漁港まで送迎して貰った
持ち物もクーラーボックスとタオル位で
あっちである程度はレンタルが出来るらしい
クーラーボックスの中に入れる
氷もグラングラリアで用意してくれて
氷を仕入れて行く必要がないのは
連泊をしてる者としては有難たかった
新居漁港に着くと
あっちで今日のえびすき漁で
お世話になる船長さんが待っていて
こちらを出迎えてくれた