第73章 残りの結婚休暇の使い方 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
しばらく 不安定な
ハンモックの上で揺られていると
最初から引っ付いてる距離だったけど
「みくり」
名前を呼ばれて思わず
ビクッと身体が跳ねてしまった
「どうした?もしかして
俺がここで何かしてくるかって
奥さんは、期待してるのか?
そうだなぁ、一息ついたらしてみるか?」
「って、ここで…するってこと?」
こんな不安定な所で?
「出来なくもないんじゃないか?」
「旦那さんがしたがりそうな事…」
そう言うの試したがる辺りがまた
そっちに対して素直と言うか
好奇心旺盛と言うか
相変わらず杏寿郎らしいなとは思うけどさ
「だったらさ、先に軽くだけでも…」
「シャワーは後でもいいだろう?
どうせ、夜も出るんだから
その前に浴びればいいんじゃないのか」
ほら またそう言う
浴びないでする方向へ持って行こうとするし
「洗いたいよ、まだ汗…掻く季節だし」
「どうせ、浴びても掻くだろう?
汗だくでするのも、悪く無いだろ?」
やっぱりちょっと
私の旦那さん変態なんじゃないかなって
思って口にしていいのかどうか
迷って言うのは止めた
インターフォンがなって
注文したワッフルとジェラートが届いて
丁度コーヒーのドリップも済んだから
「杏寿郎、お外で食べようよ」
「ああ、そうだな、じゃあ
コーヒーは持って行くからそっちで
待っていてくれるか?」
ウッドデッキにテーブルセットの所で
待って居ると杏寿郎が
コーヒーを持って来てくれて
「どうぞ、奥さん」
「うん、ありがとう、杏寿郎」
木陰に吹く風を感じながら
優雅なブレイクタイムを過ごす
杏寿郎が地元のジェラートショップの
地元の牛乳を使ったジェラートを食べながら
「甘過ぎ無くて、丁度いいな」
「自家製のワッフルも、
表面はパリパリで、中はふんわりだね。
添えてあるイチゴのジェラートも
爽やかな酸味が効いて美味しい」
視線を感じて
みくりが顔を上げると
こっちを見ていた杏寿郎と目が合って
「これ、食べたら中で遊ぶだろう?」
「う、うん、約束…したからね」
「奥さんが、気にするからな。
俺としては不本意ではあるが、
先にシャワーしてあっちに行ってるから。
奥さんはそれをゆっくり食べて、
シャワーしてから来るといい」
食べ終わった杏寿郎が
そう声を掛けて来て