第72章 残りの結婚休暇の使い方 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
それから 夕食を済ませると
「さて、あっちにも火起こすか」
腰をそこで落ち着ける事なく
杏寿郎が立ち上がり
BBQのコンロの設置してある場所から
離れた位置にある焚き火用のピットのある
コンクリートが打ってある方へと移動して行って
コンロは次の日に片付けをしてくれるから
炭を専用のバケツに移動するくらいで
食器とゴミも纏めて置くだけでいいから
杏寿郎が焚き火用にピットに
焚火を準備をしているのを
ウッドデッキから眺めながら
皿を重ねて纏めていた
「何か飲むか?注文するだろう?」
「うん、ありがとう杏寿郎」
杏寿郎が持って来てくれた
ドリンクのメニューを受け取ると
ウッドデッキから焚き火用のエリアに
移動する杏寿郎の後に着いて移動する
ポケットの中のスマートフォンから
LINEの通知音が聞こえて来て
その足を止めると
「ねぇ、杏寿郎。
成瀬さんが、杏寿郎のLINE知りたいって。
話したい事があるらしいよ?ID教えてもいい?」
「ああ。そうしてくれ。
俺も丁度、成瀬さんに聞きたい事があるし。
今回のお礼も言いたいからな」
そうあっさりと杏寿郎から許可が出たので
成瀬さんに杏寿郎のLINEのIDを教えたのだが
それから…なぜか
私の隣の杏寿郎は 成瀬さんと
結構長い時間LINEをしている様で
交代して欲しいと言われて
今 焚火は私が見てるんだけど
今回のお礼にしては…長い様な?気がする
焚火の火が落ち着いた頃に
ある程度の話が付いたのか
杏寿郎がポケットにスマートフォンをしまうと
「すまない、みくり」
「ううん、大丈夫。
杏寿郎、もういいの?」
みくりの隣に杏寿郎が腰を降ろして
「ああ、もう、お礼もちゃんと
言って置いたぞ」
「あ、そうだ。お酒追加する?」
「そうだな。ハイボールでも飲むかな。
カクテルもあるぞ?どうだ」
「えっとねぇ、じゃあ
マンゴーオレンジにしようかな?」
焚火で作れる
棒のパンとマシュマロと
アルコールを一緒に注文して
パチパチと音を立てて揺れる
焚火の炎をその焚火が見える位置に
L字に配置されている3人掛けのソファに
並んで座って眺める
「いいな」
そう杏寿郎が漏らす様に言って来て
「そうだね」
「静かすぎる位に静かだな」
「虫の声はするけどね」