第72章 残りの結婚休暇の使い方 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「肝臓と目にいいって言われてたらしいから。
あながち、その目が綺麗な赤ちゃんが
って話も、そこから来てるのかもね?
でも特にそんな効果はないらしいけどね?」
そう言うだけ言って
新しいビールを汲みに行くと
空になったグラスを持って行ってしまって
新しいビールを汲んで
みくりがウッドデッキに戻って来ると
「汲みに行かなくても、
注文すればいいだろう?」
杏寿郎がトングで掴んだ鮑を
こちらに向けて来てそう言って来るから
「鮑は後でもいいでしょ?
食べ始めたら、そうするから。
骨付きのスペアリブも焼こうよ」
タレに漬けてある
スペアリブも焼いて欲しいと
みくりが杏寿郎に言って来て
「結局、鮑に効果あるのか?ないのか?」
「さぁ?杏寿郎のお母さんに
聞いてみたら?妊娠中に
鮑食べてたかって。杏寿郎も
弟さんも、綺麗な目してるもんね」
ポリポリと杏寿郎が
トングを持ってない方の手で
自分の頬を掻いて恥ずかしそうにしていて
「君の目も…俺は綺麗だと思うがな」
まさか 褒め返されるとは
みくりも思ってなかった様で
大きな目を更に大きくしていて
驚いた顔をしていたので
「とりあえず、ビールッ飲むでしょ?」
「俺はもう、飲んでるぞ?
それは、2杯目だろ?」
「いいでしょ?2杯目で乾杯したって
これは、銀色のヤツだよ?」
そう言って アサヒスーパードライの入った
グラスを差し出して来るから
そのグラスを受け取って チンと
音を立てて乾杯をする
ゴクゴクと喉を鳴らして流し込むと
ぷはっと息を吐き出して
「美味いっ!王道の味だな。間違いないな
これぞ、日本のラガービール。
キンキンに冷やすのが大正解だな」
「私のは、あっちで汲む時に
檸檬スカッシュで割って来たから」
そうみくりが言って来て
ラガービールの苦味が苦手な彼女は
向こうでパナシェにした来た様だった
「美味しいね。ビール」
「ああ、やっぱり夏は
BBQでビールだな。もう1回ぐらい
したいと思ってたから、丁度良かった」
「杏寿郎は、好きだよね。BBQ。
大学のバーベキューの集まり
全部参加してたの?もしかして」
「いや、黒瀬守って言う奴が
同じ高校だったんだがな、その黒瀬が
いつも誘ってくれるから、どうかしたか?」