第72章 残りの結婚休暇の使い方 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「BBQの炭と薪の方、ウッドデッキに
用意しておりますので。後程食材の方
ウッドデッキに配達致しますね」
その間に炭を起こして
待っていろと言う意味の様で
久しぶりのBBQだから
杏寿郎楽しそうだな
「ビール、もう、ついでに
あそこで貰って行くでしょ?」
飲み放題のドリンクバーから
地元のクラフトビールを
昨日とは別の種類のを汲んで戻ると
ウッドデッキには炭が用意してあって
あの焚火スペースで使う薪も用意されていた
「BBQが済んだら
あの焚火専用のエリアで
ゆっくり飲みながら寛がないか?」
専用の焚火エリアは
ゆっくりと大人の時間を過ごすのに
ぴったりな空間になっているから
食後にあそこのエリアで
燃える焚火を眺めながら
しっぽりと浜名湖の夜を
夫婦でお酒を頂きつつ楽しむのは
充実した時間の過ごし方が出来そうだ
炭に着火剤に
トーチバーナーに
送風機もあるから
ビール片手に上機嫌に
火越しをしていて
「好きだね、杏寿郎」
下拵えがないから
炭を起している杏寿郎を
眺めているしかないんだけど
「ああ、夏場のバーベキューの
ビールほど染みる物はないからな!」
「じゃあ、私は、
お代わり汲みに行く係でもする?」
「いや、あそこまでは遠いからな。
ここからでも注文できるぞ」
丁度いいタイミングで
食材が焼くだけでいい形で運ばれて来て
アクアパッツァもアヒージョも
そのままセットされてるのを火にかけるだけだ
魚介の盛り合わせの中に
サザエがあるのが見えて
「初めて出会った時に、
俺にサザエが泳げる話したの憶えてるか?」
そのサザエを杏寿郎が
網の上に置いて
みくりにそう声を掛けて来る
「ああ、サザエが泳げる話?
サザエは波が荒い所で育つと
殻のとげとげが大きくなるんだってさ。
鮑は、妊娠中に食べると目のキレイな子が
生まれるって言われてるけどね」
「妊娠前に食べても効果あるのか?」
「鮑はいつ食べても美味しいけどね」
そう言い伝え的な話をすると
今食べても効果があるのかと
杏寿郎が尋ねて来るから
「元々鮑は縁起物だし、
伊勢神宮では神事の供物になるもんね。
でも、こんな見た目だけど、
アワビは巻貝の変異種なんだよ?
でも昔はアワビも漢方薬として
使われていたみたいでね?」