第72章 残りの結婚休暇の使い方 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「そうだね、BBQいいね。
じゃあ、真希ちゃんに
BBQでお願いしますって。
てここ出る時に言っとかないと」
朝食を済ませて支度をすると
フロントに居た松代に
BBQをお願いしますと依頼して
駐車場に向かって車に乗り込んだ
「ねぇ、杏寿郎、どこ行くの?」
「君が好きそうな場所だな
車で5分ぐらいだぞ?」
そんなすぐそばの目と鼻の先の場所に
一体何があるんだろう?
隣の大きな公園だろうか?
でも方向違うなと思って外の景色を見ていると
グランドとキャンプ場がある
別の公園に着いて
ココだと言われて
だだ広い駐車場に車を停めると
建物が見えて来て
ここだと杏寿郎が言って来るが
何か 観光施設ぽくないな…
ガラス張りの階段の建物は
公園のお洒落な事務所棟でも
通じそうな感じがするけど
入口の前の石に
”浜名湖体験学習施設 ウォット”と掘られていて
水族館…と言う括りになるのだろうが
大人 320円と言う安さは
市営の施設なんだろうか…?
イルカ?おらんと書かれた
ポスターが貼ってあって
既にわくわくして来てしまって居る自分がいる
「君が好きそうな所だろう?
宮津の魚ッ知館とか、若狭の
エルどらんどに近いイメージなんだが」
「なっ!!そこは…二大素敵スポット」
奥さんはメジャーな場所よりも
マイナー寄りの場所の方が
楽しんでくれる傾向にあるので
中に入ると入口の入ってすぐの
水槽にふらふらと吸い寄せられて行って
「凄いよ!金魚とゴンズイが一緒に泳いでる」
淡水魚と海水魚が一緒に飼育されている
不思議な水槽を食い入る様に見ていて
「好適環境水と言う、
人口の飼育水の様だな」
「へぇ~、凄い。不思議な光景…あ、あれ」
そう言ってその先の水槽に吸い寄せられて行って
「凄いよ!美味しそうな水槽だよ杏寿郎。
アマゴにニジマス、鮎も居る!
凄いね、沢山~、美味しい川魚ばっかり」
「あの、持留さんの所の池の方が
密度が凄かったがな…」
「でも、横から見えないじゃん
養殖の池じゃ」
杏寿郎がその水槽の所の説明を読んでいて
「この水槽の魚達は、都田川の
生き物を上流、中流、下流に分けて
展示してあるみたいだな」
「川?浜名湖の生き物じゃないの?」
「その川の下流が浜名湖で、今切口で
遠州灘に繋がってる様だな」