第72章 残りの結婚休暇の使い方 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
周囲には何もない木が茂ってる場所を
テントが建てられる分だけ切り開いて
設置されている様な配置だから
グラングラリアに戻ったのはいい物の
自分達のテントまで戻れるか不安だったが
テントサイトへと続く
整備された小道は
暗すぎず明るすぎない程度に
ライトで照らされていて
広い芝生の広場の中央の
大きな透明のドームテントの
無料のドリンクバーで
自分達のテントにドリンクを
持ち込んでいいと言う事だったので
地元のクラフトビールを
グラスに注いでテントに戻った
テントもライトアップされていて
結構煌々と明るくなっていて
「驚いたな、かなり明るいんだな」
「多分中から、明るさは
調整出来るだろうけど」
想像以上の明るさだったので
お互いに面食らってしまって居た
みくりが部屋の奥にある
露天風呂にお湯張りをしに行って
ウッドデッキに設置されている
湯上りに寛ぐための
ビーチベットの間にある
小さなテーブルの上に
持って帰って来たビールのグラスを置いて
その赤味を帯びた琥珀色の液体を
グイっと飲むと
「待っててくれても良くない?」
「ああ、すまない。つい無意識に
飲んでしまって居た様だ」
スルッと後ろから
ビーチベットに腰かけている
杏寿郎の胸板を
みくりがスルスルと撫でて来て
そのまま 撫で上げると
顎の下に指を添えて
くいっと顎を持ち上げて
杏寿郎に顔を上げさせると
ちゅうっと自分の唇を重ねて来て
そのまま 位置をずらしながら
圧を掛けて唇を押し当てられて行く
ちゅう…とわざとらしく
時折唇を吸い上げて音を立てて来るから
深いキスをして居る訳では無いのに
いやらしい事をしてる様な気分になるな
「飲ませる?」
先に俺がビールを飲んでしまって居たからか
そうみくりが尋ねて来て
そう言えば こっちから飲ませる事はあっても
みくりの方に飲ませて貰った記憶はないな
「飲ませて…くれるのか?君が」
「勿論、ただ飲ませるだけじゃないけどね?」
そんな風に こっちの期待を
煽って来る様な事を言って来て
後ろから ビーチベットに
乗って来ると
テーブルの上のビールに手を伸ばして
飲ませてくれると言う話だったに
そのまま 水でも飲む様にして
ゴクゴクと喉を鳴らして
グラスのビールを流し込んで行くと