第72章 残りの結婚休暇の使い方 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「ここで、キス…するつもりか?みくり」
「うん?ダメなの?」
いつもだったら 俺がここで
キスしたいって言えば
ダメだよって言って来るのに
普段はかなり自制心が強く働く方だから
その自制心のストッパーが
仕事をしない状態のみくりは
それは相当に そっちに積極的になるから
いや もう 今も
俺に膝の上に乗ってるしな
ふぅっと耳に吐息が掛かって
「まだ、キス…したらダメなの?
ここ、暗いのに?それにちょっとだけなら。
時間あるよ?それでも、ダメ?」
この普段のみくりからは
想像もできない様な言動に
いつもにない非日常を感じてしまって居て
ちょっとや そっと
飲んだくらいではこうならないから
「杏寿郎…は、
キスじゃない事の方がしたそうだね」
「普通のリアクションじゃない…のか?」
勃ってると遠回しに指摘されてしまって
こっちがそう返答を返すと
グイっと腰を押し付ける様にして
身体をみくりが寄せて来て
服越しにお互いの性器同士が
ほんの少し軽く触れ合う様にして来るから
そうなって反応してる部分に
血流が集まって来るのを感じる
「コラ。それはダメだ」
「でも、触ってないよ?」
「あっちに着いても
降りられなくなるだろう?」
「だったら、あっちに戻ってからなら?いいの?」
今日の奥さんは
いつになく えっちで厭らしいな
少々 厭らしいが過ぎる気がするが
ワイン1本 飲ませた甲斐があったな
「あっちに戻ってからな?」
そうかなりその気になってるみくりに
お預けをする様に言うと
ストンと隣にみくりが
きちんと座り直した
「さっきの、オーベルジュのコースに
デザートついてたけど。物足りないなって
思ってたんだ。食後のデザート食べたいなって」
そうかそうか 成程成程
俺が酔って帰って来た日に
デザートを彼女に所望したのを
習ってみくりが俺に言って来て
食べてでも 食べさせてでもない
食べたいと言う表現を使って来たから
どうやらに俺は 今から彼女の
食後のデザートになるらしいが
「そうか、なら、君が俺を食べる方側だな?」
ふふふと声を漏らしてみくりが笑うと
「そうだよ」
そんなやり取りを車内でしている内に
グランピング場に戻って来ていた