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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第71章 残りの結婚休暇の使い方 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



「じゃあさ、もし別の人だったら?
大正の兄さんの心残りが、みくりさん
じゃない別の誰かだったら。どうしてたの?」

「結婚するってなってからだ、
思い出し始めたのは。彼女を
選んだのは今の俺だ。だが…」

「だから、その過去のみくりさんに
申し訳ない事をしたって思うのは、
今の兄さんじゃなくて、
兄上の方じゃないのって
僕は言ってるんだけど?兄さん」

「だが、彼女の方も気掛かりだと
その子の事は言ってたんだが?」

その後千寿郎と話をして
随分と長く話し込んでしまって居たので

帰りの電車の中で

みくりにもうすぐ帰るとLINEはしたが


さっき 千寿郎が言って居た
俺が感じて居る彼と言う存在


どっちの俺と言う区切りが無くなって来て

同化し始めてるんじゃないかって


炎柱である煉獄杏寿郎と俺が
混じり始めてるんじゃないかって


そんな自覚を感じて居たのだが


彼女もその前世の記憶に
引っ張られて自分を失うのが怖いと
前に話した居たが

前世の記憶と言うのは
魂に直接刻まれている物だから

脳をそれに浸食される心配は無いから
前世に乗っ取られるなんて無いよって
当然の事の様に言い切られてしまって

それに関しては安心してしまった
我が弟ながらに頼りがいのある弟だ


アパートに着く前に
お風呂に入ってたとみくりから
LINEが返って来て

「ただいま、みくり」

「杏寿郎お帰り」

ギュッと杏寿郎に
玄関で抱きしめられてしまって

「俺は君にこれを、どう伝えたらいいのか。
伝えるための術を持ち合わせて居ないんだが。
君の過去の心残りの事なんだがな?」

キョトンとした顔で
何の事と言いたげにこちらを見て来て

「???杏寿郎?何の事??
あの時の私が、産んだか産んでないか
分からない、赤ちゃんの事?
ああ、あの事ね、あれは気にしない事にしたんだ」

「それを気にしてて、今まで
子作りに否定的だったクセにか?
何で、急に否定的だったのが変わったんだ?」

ピシッとみくりが
自分の人差し指を立てて
杏寿郎の方へと向けて来ると

「あれやこれやってね、案ずるよりも
産むが易しだって気付いたんだってば!
わざわざそれを確認しなくても、
分かるんじゃないかって思ったの。
だから…ね」


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