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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第71章 残りの結婚休暇の使い方 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ


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その頃 杏寿郎は駅前で
弟である千寿郎と待ち合わせをしていた

仕事を終えて待ち合わせの場所にした
東急ハンズの前を見ると
そこには既に弟である千寿郎の姿があって

若い女性の2人連れと話をして居て
こちらに気がついたのか
その女性達と別れてこちらに向かって来る

「すまないな、千寿郎。
わざわざ来てもらって」

「ううん、今は夏休みだから
助かったくらいだよ。丁度良かったんだ。
兄さんがみくりさんと、
結婚するって聞いてたから」

予約していた個室の居酒屋に向かいながら
千寿郎と会話を交わす

「世田谷にある、おじいちゃんの家に
今は大学に行くのに世話になってるんだけど。
たまたま、おじいちゃんがさ蔵にある物を
自分が生きてる内に片付けたいって。
自分は腰が痛いから重い物運んで欲しいって
おじいちゃんに頼まれたんだけどね」


煉獄の家は 今住んでいる京都の家は

元々の煉獄の家ではなくて

元々は世田谷の桜新町に実家があるが

千寿郎がその煉獄の実家の蔵の話をして来て


「丁度ね、大学の課題で
自分の家のルーツとか、苗字のルーツを
調べるってのをしてたから。家系図でも
あればと思って、蔵の整理の話をね
僕も引き受けたんだけど」

「昔、かくれんぼをあの家でして
蔵に隠れて、探されても見つからなくて
後で酷く怒られたあの蔵か?」

「そ、その蔵。その蔵の中に
厳重に保管されてた古文書の様な物を
その時に見つけたんだよ」

歩きながらあの家の蔵から見つかった
古文書についての話の続きは
腰を据えてからと千寿郎が言って来て

わさびを使った美味い料理を出してくれる
日本酒が進む 個室の居酒屋を
今日の為に予約しておいたから

千寿郎と一緒にその店に入った

入口で靴を脱いで上がると

予約して置いた個室へ案内される

「…ここは、デートで使った事があるお店?
ああ、宇髄先輩さんのオススメだったりとか」

そうあどけなさの抜けきれない
それでいて含みのある笑顔を
千寿郎がこちらに向けて来て
こちらが返事を返さないで居ると

「いい感じのお店だね。兄さん。
僕も、地元でデートする時に使おうかな?」

「しばらく見ない内に男になった感じだな?」

あの頃とは大違いだと
不意に思って

「あの頃の千寿郎とは…」

とそこまで口に出して
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