第71章 残りの結婚休暇の使い方 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
杏寿郎が犬の日の安産祈願についての
ページに目を通すと
「そうか、で、その犬の日は何時なんだ?」
「いや、別に腹帯持って
祈祷して貰うだけだよ?犬の日
それにまだ出来てないんだから
何時の犬の日かなんて、わからないけど?」
うちの母親も母親だけど
杏寿郎も杏寿郎だ
捕らぬ狸の皮算用じゃないけど
出来てない子供の犬の日について
尋ねられても困るんだけどな
「今は、最終の月経日を
入力するだけで、大凡の予定日とか
計算できるけどね。ああっ、もう
計算したらいいんでしょ?その顔は
もし今月ので出来たら…だけど。
予定日は来年の5月17日位だって」
「そこを何とか、10日に」
自分と誕生日が同じがいいと
思ったらしく杏寿郎がそう言って来て
「いや、それは私に言われても…
そもそも一回のタイミングで
上手く出来るかどうかもわからないし?
自然妊娠の確率って3割ぐらいらしいよ。
ああ。そうだ。妊娠を望むんだったら
タイミングは排卵の前の方がいいし。
排卵後5日から9日の間の期間は
行為も控えた方がいいって」
えっとどこかに書いてあったかな?と
ぶつぶつと言いながら
みくりが本棚の本を取り出して
「うーん、本には載ってないみたいだけど
ちゃんとした研究の結果があるんだよ。
その期間は丁度、着床する期間だから
その期間の間に性交した回数によって、
妊娠率が低下するらしいよ?
欲しいならしない方がいいって話。
それも含めて自然に任せるって言うんなら
私は別に何も言わないけど?」
「それは、その本に載ってないのか?」
「載ってないね、少なくても
ここにあるのには無いかな?
そもそも海外の論文だし、色んな
解釈があるからね、でも望むなら
控えた方がいいとはあるよ」
そう言って調べた検索結果の
画面をこちらに向けて見せて来るので
そのまま固定して杏寿郎が
そのページを読み終わるのを待って
変な顔をしてこちらを
杏寿郎が見ていて
「他に何か、あるのか?
その、気を遣った方がいい事とか」
「え?何?妊活の心得みたいなの?
私は、普通にタイミングだけ合わせて
それで無理なら、そう言うのを
少しずつ加えたらって思ってるけど?
…それではご不満にありますかね?
それに、あんまり気にし過ぎて
ストレスになる方が良くないと思うけどな」