第71章 残りの結婚休暇の使い方 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「総務部の部長がわざわざ、
うちまで話をしに来たんだ。何でも、
結婚休暇をあっちとしては
今月中に消化して欲しいって言う
話らしいからな行くだろう?浜名湖」
「いいの?コロナ…」
「ドライブや浜名湖の観光なら
ソーシャルディスタンスも取れるしな。
ここまで感染が爆発的になったら、
地元だけでもどこで感染するやらだ。
うちの部署でも、濃厚接触者で
何人か休んでるからな。
別に世の中的には、県外移動も
自粛とは言われてないだろう?」
ここまで来たらどうしようもない
と言うのが現実なんだろうけど
「それに…、常に濃厚接触してるだろう?」
「そう言う接触してなくても、
感染者が出たら家族は濃厚接触者だからっ
家ではマスクしてないでしょ?」
「…………マスクしても、
キスしたら同じじゃないのか?」
「って、今日18日だけど、いつ行くの?
結婚休暇、まだ3日残ってたよね?」
フッとそのみくりの言葉に
杏寿郎が笑顔になって
どの意味があり気な笑顔にドキッとしてしまった
「その3日に、夏休みの
特休を追加して4日だな。
ああ、そうだ、折角だから飲むだろう?
そろそろ、飲み納めになるだろうしな」
来週って言ってたから
もしかしてとは思ってたけど
ビールも飲み納めとう言う言葉に
引っかかる事があった
例の大正時代の心残り思い出したくても
思い出せないけど大事な事の答えも
分らないままに居るのに?
いや その同じ部署の人とかも
妊娠してる前提で話をして来る人も居て
いつ生まれるの?って言われるし
つわりで痩せたんだと思われてたらしくて
まだ 妊娠してないのに…ッ
妊娠したから入籍したんだと
思ってる人とかも居るからなぁ
実際問題
聞かれる度に出来てないんですよ
って言うのもなぁ
「杏寿郎のご両親も、さりげなく
そう言うの聞いて来たりする?
うちの母親がさ、休み取るから
犬の日って…何月の犬の日?って
昨日もLINEして来てたからさ」
「犬の日?
犬がどうかしたのか?飼いたいのか?」
はぁっとみくりがため息をついて
「まぁ、男の人にはピンと来ないと思うよ」
そう言いながら本棚から
前に杏寿郎が買って来てくれた
妊娠に関する本の5ヶ月にする事の
ページを探して
犬の日について書かれたページを開くと
杏寿郎に手渡した