第71章 残りの結婚休暇の使い方　前編　お相手：煉獄杏寿郎　現代パロ

用意らしい用意も無かったので

テレビでYouTubeを観ていた

そうしていたら杏寿郎が帰って来て

「杏寿郎！！お帰り、大変！見てあれっ。
フィッシャーズが水無瀬島来てるっ！！」

「ああ。この前、水無瀬島の
海上アスレチックで鬼ごっこしてただろう？」

「それは観たけど。そうじゃないのっ。
新婚旅行じゃなくって、付き合ってる時に
行ったあのテーマパークっ！
ミニチュアの世界遺産みたいなのがある所」

みくりの説明と後ろで
垂れ流されているその
テーマパーク貸し切りでの
ドローン鬼ごっこの動画を見て

見覚えのある場所だと通りで思ったはずだ

「新婚旅行の時は、ここには
行かなかったもんな、また行ってもいいな」

「そうだね、小さい子と一緒に行くなら
丁度いい感じだもんね、あそこ。
あ、今日は焼肉だよ？」

テーブルの上の海鮮のセットも
肉の盛り合わせのセットも
バーベキューのセットだが

前に使ったホットプレートが
置いてあるからそれで焼くつもりなのだろうが

「ん？バーベキューじゃないのか？」

「違うよ、焼き肉だよ。
焼肉とバーベキューの違いって知ってる？
バーベキューはね、全部焼いて
焼き終わってから食べるのが
本当のバーベキューなんだよ。
だから、日本のバーベキューの
スタイルは焼肉なんだよね実は。
だからイベント性とかレジャー性があるのが
バーベキューってされてるみたいだよ」

「炭を起こすか
起こさないかの違いじゃないのか？」

炭を起こしたい人がそう言って来て

「それだと、ガス火のバーベキューコンロが
存在できなくなっちゃうじゃん。
杏寿郎の定義が炭を起こすか起こさないかなら
焼肉じゃん、これは完璧に」

「なら、これを俺が炭を起こして
外で焼いて食べたら？」

今度は逆に杏寿郎がそう尋ねて来て

「それはバーベキューになるね」

「だろ？」

自分達の中での焼肉とバーベキューの
定義が纏まった所で
夕食の焼肉を楽しんだ

「お肉も、海鮮も半額だったんだよ？
これ、いいお肉のセットだもんね」

綺麗にサシの入った
肉の盛り合わせだったから
お盆の時期だったら高かっただろうな

「ああ、そうだ。
明日の事なんだがな？」

「帰り遅くなる感じ？」

「ああ、だから夕食は要らない。
それから、来週なんだが…予約取れたぞ？」