第70章 秘密の個人授業 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ高校生
ザァアアアアッ…
「ま、待て…、このままじゃ、ダメだ…ッ、
煉獄、お前の浴衣が、濡れる…ぞ?
もうちょっと、お湯をだな…絞…って」
足の傷を洗うにしても
シャワーの勢いが良すぎると
みくりが杏寿郎に訴えるが
「大丈夫です、俺の浴衣
家で洗濯できるやつなので。
先生こそ、大丈夫ですか?浴衣…。
そうしてたら、お湯が掛かって
濡れてしまうかも知れませんよ?」
「いや、浴衣はほどんどが
家で洗える物だが…ッ、んんっ」
足の下駄ずれの所に
シャワーを当てられて
痛みで思わず身体を硬くしてしまって
「先生、痛むかも知れませんが。
少し、我慢して頂いても?」
「…だがっ、…煉獄…っ、
もうちょっと…んっ、優しく…ッ」
「だったら、暴れないで
じっとして貰っても?
貴方さえ、じっとして貰えれば
すぐに済みますから」
お湯が傷に刺激になって
痛みで思わず
自分の足を引っ込めてしまって
杏寿郎の手から
持っていたシャワーヘッドが
床に滑り落ちて
シャワーヘッドが
まるで生きている様に暴れると
ザァアアアアアァッ…と
上から勢いのいい雨が
バスルームに降り注いで
大雨にでも見舞われた様になってしまっていた
ボタボタと杏寿郎の髪から
水滴がしたたり落ちて
「浴衣が濡れる所か、
俺までずぶ濡れになってしまった様ですがね。
都合のいい事に、ここはバスルームだし。
このまま、汗…も汚れも落としてしまっても?」
「で、でも、その、びしょ濡れの浴衣で
どうやって帰るつもりなんだ?お前は」
そうみくりが指摘する通りに
頭から派手にシャワーを浴びたのだから
当然お互いの浴衣もずぶ濡れ状態で
濡れた浴衣が身体に纏わりついていた
「言いませんでしたか?先生。
俺の浴衣、洗えるやつなんで。
先生のそれのついでに、お願いしたいのですが?」
スルッと杏寿郎が
みくりの頬に触れて来て
雨が降りしきるバスルームの中で
止まないシャワーの雨に打たれながら
お互いの唇を求めて重ねる
「んっ…、ふ、…はぁ、煉獄…ッ」
「…先生の、こっちの方も
傷になってないか確かめても?」
そう言ってキスの合間に
杏寿郎が濡れた浴衣の上から
みくりの膝に触れて来て
粘着テープを貼られていた場所が
どうなってるのかを確かめる様にして