第70章 秘密の個人授業 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ高校生
そのまま 受け入れてしまっていて
「…んっ、…ふ…、ぅ…んッ」
「……ふ、…んッ、みくり…ッ」
ゾクゾクっと自分の背筋が震える
名前を呼ばれて それを許して
否定する事すら忘れてしまってる
だから きっと
彼をズルい事にして
本当に…
ズルいのは私の方だ…何も言わずに
忘れたフリをして そうしてるんだから
「いいんですか?先生。
そろそろ…止めて…くれ…、ないとッ。
…ハァ、…っ、男子高校生の堪えなんて、
あって…、ない様な物ですよ?」
そう息を乱しながら
言葉も途切れ途切れにして
吐息を混ぜて杏寿郎が訴えて来て
キスを止めさせないと
エスカレートしてしまいそうだと
こちらに伝えて来るから
「んっ、はぁ…ッ、忘れたのか…?煉獄…。
私に評価と指導をしろと言ったのは。
お前じゃなかったのか?」
離したお互いの唇の間に
銀色の糸で繋がって居て
「そっ、それは…俺が、明日の
補習の追加試験で
満点を取ったらの話だったはずですが?」
「安心しろ、どうせ、満点だろう?
だったら、問題はないんじゃないのか?
それとも、お前は、こんな状態のままで
明日まで待たせるつもりなのか?」
そう言ってこちらを見つめながら
口を尖らせると
今まで見せた事の無い様な
蠱惑的な表情を向けて来るから
自分の下半身に血流が
集中してしまう…訳で…
52秒に1回…は そう言う事を
男性は考えてるとは言うが…
近年は性交渉をした事がある
高校生の割合も年々低下してるしな
男子の草食化が進んでるんだろうが
と言いつつも
ついつい見てしまうのは
悲しくも私も女だからなのだろうが…
「…もしかしなくても、
私を家まで送ってくれるつもりなんだろう?」
「それは、そのつもりではありますがッ」
「そうか、なら、お願いしよう。
まだ、歩けそうにないからな」
絶対嘘…ぽいと思いつつ
「先生、ズルくないですか?」
「ん?何だ?煉獄、先生は大人だからな。
大人はズルいし卑怯な生き物なんだよ。
良かったなぁ。ひとつ勉強になって
と言いたいが、慣れない下駄で
走ったりしたせいで、下駄ずれが酷くてな」
歩けそうにないと言って来て
下駄の鼻緒が赤い色だったので
暗がりだった事もあり
気が付かなかったが
当たる部分に血が染みていたのが見えて