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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第70章 秘密の個人授業 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ高校生



私は今…どんな顔を
目の前の彼に向けているのだろうか?

大凡に 教師の顔などは…して居ないだろう

「言っては…、貰えません…か?俺に」

ドキッとその煉獄の言葉に
大きく心臓が拍動して
ドキドキと自分の耳から
速くなった鼓動の音が聞こえてきそうだ

「俺は、今の貴方を…、
このままにして置けないんで。頼って?」

そう言われて 今度は
胸に顔を押し付けられるのではなくて
抱き締められてしまって居て
自分の耳に入ってくる音は
自分の音に彼の音が重なる

「…し、しかし…だな…ッ」

「十分、大事にはなってはしまっているが。
これ位で済んで良かった…と、言えるほど
俺は心は広くは無いんで。
確かに、貴方は教師なのかも知れない。
だが、それ以前にひとりの女性なんだから。
行動を起こす前に…もっと…」

そのままギュウッと抱きしめられて
骨が折れるんじゃないかとか
息が出来ないんじゃないかとか
思う程に痛い程の力で腕の中に
閉じ込められてしまって

それで 気が付いた

震えてる?

抱きしめてくる力こそは強いが

その彼の手が震えてるのに気が付いた


「れ、煉獄?心配してくれるのは
嬉しいんだが、私は何ともないぞ?
この手首の跡も明日には消えてるだろうし…」

「他には?」

「は、え…他?」

「こっちは…?跡には?」

こっちと煉獄が言って来るのは
さっきの男達に粘着テープで固定されていた
足の方の事で

「そっ、そっちは大丈夫だ…
いや、そのテープの粘着力で
多少は赤くなってるかも知れないが…ッ
傷になったりは、してないぞ?」

「じゃあ、ここは?」

そう言いながら
みくりの胸の辺りを
煉獄が指さして来て

「そ、そこは…、その…ッ」

たった一言 言ってくれればいいのに

その一言を貴方が俺に言ってくれれば

貴方と俺の間にある
教師と生徒の垣根なんて

あって ない 様な物になるのに

「…でも、まだ…震えてる」

そう言って
さっきまでの強すぎる抱擁が
優しい包み込むような抱擁に変わって

スルッとその彼の手が頬を撫でて来る

「…大丈夫…だから、これも
しばらくすれば、落ち着く…」

「それを、止めて貰えませんか?」

耳元でそう優しく囁きかけられてしまって

その言葉に抗うなんて

もう これ以上は… 私には出来ない


もう…



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