第70章 秘密の個人授業 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ高校生
「見ちゃダメッ!!」
そう三柴が男性陣にそう言うと
乱れたみくりの浴衣を戻す
とりあえず その状態のままで
一緒に連れて来て貰った
駐在さんに事の次第を説明すると
無線で応援を呼んでいたので
祭りの本部に詰めていた
本署の巡査さんが応援に来てくれて
3人の男達は連行されて行ったが
「で、みくりチャンがあれやったの?」
宇髄がパトカーで連れていかれた
伸びた3人の方を指差して言うと
みくりが 違うと
首を横に振る
三柴は三柴で新田と真菰達が迎えに来て
そのまま花火を観に行ってしまって
「私は、学校へ報告があるから。
お前等も花火を観て来て良いぞ?
それこそ、胡蝶達だけなのも心配だからな」
胡蝶達を待たしているのも
それはそれで危険だからと
戻る様に促すと
「んじゃ、俺らはあっち戻るわ。
煉獄、みくりチャン頼んだぞ?」
そう言って 煉獄を残して
戻って行ってしまって
煉獄とその現場に2人だけになる
学校に報告をすると言ったので
教頭にLINEでその旨を報告して
スマートフォンを降ろすと
こちらを見ている煉獄と目が合って
「煉獄、お前も、宇髄達と…花火…を」
「腕、跡になってる…」
そう言って 結束バンドで縛られて居て
赤くなった跡を 煉獄の指先が
その跡を撫でて行く
「煉獄?」
「…あの場に残ってれば良かった。
俺が一緒に行って居れば、
こうは…なってなかった」
責任感の強い煉獄の事だから
こうなった事に対して
責任を感じて居るのかも知れないが
「煉獄、私は。そうは思わないぞ?
お前がここの場所を割り出してくれたんだろう?」
「あれは、先生が、俺に特徴となる
建物の位置関係を知らせてくれたからで」
「つまり、そう言う事だ」
「は?それはどう言う…事…で」
「だから、お前がここに
私と三柴が居ると気が付いて
皆を誘導してくれただろう?
ありがとう、煉獄。礼を言うぞ」
「お礼なら、後で聞きます」
そうこちらが礼を言うと
煉獄にそう返されてしまって
じっとこっちに視線を向けて来る
「先生、他の連中の目は誤魔化せても
俺の目は誤魔化されませんよ?
立てない…じゃないんですか?実は」
「なっ、ななっ、何を言って…、
冗談は止してくれ、煉獄。
立てない訳が…、ない…と言いたいのだが」