第70章 秘密の個人授業 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ高校生
床の上に転がっている
私に向かって
地面を殴りつける様にして拳が飛んで来て
ゴロゴロとそれを回転しながら避けると
殴りつけて来た男の拳は
先程 蹴り飛ばして倒れている男に当たる
『ちょこまか、避け…てんじゃねぇ!』
「そうか、だが、避けた方がいいぞ?」
そう下からその男を見上げつつ
二ッとみくりが笑うと
下から思いっきり男のみぞおちに
膝を食らわせて
呻き声をあげながら地面に蹲っている内に
三柴の前まで移動して声を掛けた
「三柴、大丈夫か?」
「は、は…い、大丈夫…です。
せ、先生…あの、いいですか?」
そう後ろから震えた声が聞こえて来て
2人は動けない感じだが
もう一人リーダー格の男が残って居て
『やってくれるねぇ、先生さんよぉ。
先生には、躾けがいるんじゃねぇの?
それも、うーんと厳しいヤツが』
そう言ってこちらに掴みかかて来るので
もう一度 蹴り飛ばそうとして構えるが
手でバランスを取れないので
僅かに体幹がぶれてしまって
威力がそがれた蹴りになると
ガッと足首を掴んで止められてしまって
そのまま床の上に倒されると
『足癖の悪い先生だな?
その足、悪い事が出来ない様にしとかねぇと』
そう言われて
もうこれ以上は時間は稼げそうにないなと
こんな事ならもっとちゃんと
護身術とか実践向きなのを
あの頃に習って置けば良かったと
後悔をした所で遅い訳でしかなくて
後ろ手に縛られたままで
両足を膝を曲げた状態で
それぞれ左右の膝の下の位置で
粘着テープで巻かれてしまって
これでは もう 抵抗は出来ないから
万事休す…か?
とそう思った時だった
「先生…」
後ろから三柴の声が聞こえて来て
「三柴?」
「先生、正当防衛…付きますよね?これ」
「ああ、許可する。
後は大人に任せろ、三柴」
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それから 10分もしない内に
駐在さんを伴って
煉獄 不死川 宇随 冨岡 錆兎が
その倉庫に勢い良く入って来たのだが
その光景に
一同が目が点になってしまっていて
「先生っ!三柴っ、大丈夫か?」
「オイオイ、どうなってんだァ?」
それもそのはずだ
大の男3人が 床の上に伸びていて
私は腕と足の自由を奪われていて
三柴がその足の粘着テープを
外そうと格闘して居たから