第70章 秘密の個人授業 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ高校生
そう言って 自分は
現在地より目と鼻の先の
祭りの賑やかさからは少し離れた
小さな児童公園のジャングルジムに居るからと
そう笑顔の宇髄に見送られて
しのぶが冨岡の首根っこを掴んで
そのまま宇髄の所望した
ブルーハワイのふわふわのかき氷を買いに行って
カナエと不死川は焼きそばを買いに行って
こうして私と煉獄は
スマートボールの天元様が
ご所望になられた
光る入れ物に入った飲み物を買いに
出店のある辺りを歩いているのだが
ここに来るまでの道中で
光る入れ物に入ったジュース売ってる店
あっただろうか?
「なぁ、煉獄」
「どうしましたか?先生」
「お前、宇髄の欲しいジュースの店見たか?」
「先生、あそこ、そうじゃないですか?」
店がキラキラと賑やかだから
宇髄の指定のコーラでと頼むと
コーラは売り切れだと言われて
別の電球ソーダの出店を探す羽目になって
その時に不安そうにキョロキョロしている
新田達のグループの姿を見た
「どうしたんだ?新田」
「先生?先生、ののん見なかった?
かき氷買いに行って戻って来ないの」
「さっきから、三柴を探してるんだが
見当たらないんだ、煉獄見てないか?」
そう錆兎が煉獄に話しかけて来て
「いや、さっきまでスマートボールを
あっちの方でしてたが、三柴は見てないぞ?
三柴は方向音痴だったな、暗くなると
余計に迷子になるかも知れん」
新田に見張っとけと言ったので
私の言葉に責任を感じたらしく
「先生、ののん、大丈夫かな?
変な人とかに…ッ、私、先生に
ののんの事、見張っとけって
言われたのに…、ごめんなさいッ」
気にしている様子の新田の肩に
みくりが自分の手を置くと
「大丈夫だ、三柴の事は私も探すから。
煉獄、いいか?他の面子にもLINEしてくれ」
「三柴を見てないかと言う事と、
天元様のお使いは遅れるとな」
「ふぇ、でも…っ、先生も
煉獄君とデートっ…だったんじゃ?」
今にも泣きそうな顔をしながら
新田がそう訴えかけて来て
「残念だが、今は罰ゲームの
お使いの最中で、祭りに煉獄と
2人で来た訳じゃないからな?
流石に地元の祭りでデートする程、
私も迂闊じゃないぞ?流石に首が飛ぶ」
「先生、連絡しました。
あっちも手分けして三柴を探してくれるそうです」