第70章 秘密の個人授業 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ高校生
「バッカ。それは、俺は一人に
決まってんだろ?スマートボールの
天元様に掛ればな?こんなの
目瞑ってても出来んの。って事だから
煉獄とみくりチャンで組んでね?」
各チーム 1回練習をして
それから本番と言う事になり
スマートボールの天元様と言うだけあって
店のおじさんとは顔なじみらしく
揃っても景品は要らないからと
宇髄がおじさんと交渉をして
1回分のお金で2回してもいいよと
そう気前よく許可を貰って
「うふふ、宜しくね?不死川君」
「距離、近すぎんだろ」
ぴったりと不死川の後ろにカナエが
寄り添うように立つと
後ろから手を伸ばして
ガラスの上から盤面をなぞって
ボールが跳ねる軌道を指で描いて行く
「そう?でもこうしないと、
ちゃんと説明できないじゃない?」
それぞれが練習をする中で
微妙な距離感を煉獄との間に感じながら
「その、煉獄はスマートボールは
得意なのか?私は輪投げほどではないが
宇髄の腕がどれほどか知らんが。
とりあえず、練習するか?」
「俺も、そんなに得意と言う程でも無いが
不得意と言う程でもない程度ですが」
貰った練習用の玉の半分より多い数を
みくりが煉獄に握らせると
「だが、お前は器用だし要領もいいから。
これだけあれば、コツは得られるだろう?」
「それじゃあ、
ありがたくそうさせて貰います」
その様子を後ろから眺めていて
筋は十分に良いと思う
あんまり好んでしてなかっただけで
煉獄は器用だなと感心してしまう程だ
「先生も練習、されますか?」
交代するかとそう声を掛けられて
随分と久しぶりにスマートボールの
台に向かった気がする
それこそ 小学生の時以来で
その時もこんな風に勝負をして
アイスを奢る話になってたか…懐かしいな
そう自分の幼少期の記憶を思い出しながら
その当時の感覚を思い出して行く
それぞれのグループで練習を終えて
まぁ終始 胡蝶妹の方の声が聞こえてはいたが
スマートボールの盤の19の穴を
より多く埋めたチームの勝ちと言うルールで
スマートボール大会が始まって…
結果は…
スマートボールの天元様の大勝利だったのだが
「じゃあ、罰ゲームは…」
と独り勝ちした宇髄が
それぞれのチームにお使い?を言い渡して
「じゃあ、俺はあっこの公園で待ってるから」