第70章 秘密の個人授業　お相手：煉獄杏寿郎　現パロ高校生

何が言いたいのか分からないと
言いたそうな顔をして
杏寿郎がそう言って来て

「いや、すまない、何でもないんだ。
気にしないでくれ、煉獄」

「お疲れなら、俺が送りますが？」

体調が悪いのかと
心配されてしまっている様で

「それよりも、トイレに行ってた分
延長するからな？電車の時間は大丈夫か？」

「電車は一本逃しても、
１５分もすれば来ますから。
先生が良いなら、１０分でも１５分でも
延長して頂いてもいいですよ？俺は」

「お前は、１０分も
トイレに行ってないだろう？
まぁいい、続きをするぞ？」

それからは　残りの補習の
予定していた内容を済ませて　

「よし、今日の分は終わりだ。
煉獄、明日は丸々試験だからな」

「先生、今日の夜、楽しみにしてますんで。
では、また、LINEしますから」

そう言ってこちらに頭を下げて
杏寿郎が特別指導室を後にして

残りの仕事をするのに
みくりは職員室へと向かった

それから定刻まで仕事して

自分の住んでいるアパートへと帰った

今からシャワーを浴びて浴衣に着替えて

煉獄達と待ち合わせをしている
花火大会のある会場の近くの
小学校へと向かう

煉獄からのLINEは　普通に生徒と交わす
やり取らしい物で　勉強絡みの内容で

特別な感じの物では無かったので

私もさしてそれを気に留める事もなく
煉獄からのLINEに
他の生徒に返す様な感じで返していた

待ち合わせ場所に着くと

女生徒数人のグループを見つけたので

あまり遅くなり過ぎない様に

夏なので浮かれた輩も居るので
声を掛けられても付いて行かない様にと

そう指導をすると

「でぇ、先生はデートですか？
浴衣なんか着てるし、プライベート？」

「みくり先生の、眼鏡してないの
私、初めて見たかも？コンタクトに
したらいいのに。先生、若く見えるよ～」

「五月蠅いな、渡瀬。
どうせ、私はオバサンだからな。
眼鏡がないと、幼く見られるからな。
仕事の時は掛けてるんだ」

「可愛いっ、その浴衣は？どこの～」

女生徒が５人も集まればどうにも
こうにもかしましいな

「で、お前等はまだ誰か待ってるのか？」

「そうだよ～、真菰ちゃんが
錆兎君くれて来てくれるから♬」

ああ　そう言えば

冨岡とあの２人は幼馴染だと言って居たか