第70章 秘密の個人授業 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ高校生
寝汗で湿った身体に
下着とパジャマが纏わりついて来て
どうにも不快さの方が眠気よりも
勝ってしまうようで
寝直そうと思ったが
不快感がそれを妨げて来る
「身体…だけでも、シャワー浴びるか…」
洗濯は明日の朝でもいいだろうと
一人暮らしなのを良い事に
その場で着ていた物を脱ぎ捨てて
全裸になると
エアコンの風が汗で濡れた身体を
急激に冷やして来るから
ゾクッと寒気の様な感覚が走るのを感じる
ぬるま湯の様な水に近い温度の
シャワーで汗を流すと
新しい下着とパジャマに着替えた
適当に電気も着けないで
選んだ下着だったから
朝になって着替える時に
夢の中で着ていた下着と
同じ下着のセットを
自分が身に着けているのに気がついて
もう 夜の洗濯物は今
洗濯機の中で回ってるから
この今してる下着を
その中には入れられないが
これをこのままで学校へ行ってしまうと
あの昨日の夢を正夢にしてしまいそうな
そんな風にも思えてしまっていて
だからと言ってそれを
過剰なまでに意識してしまって
今着けている下着を
取り替えてしまうのもしまうので
考え過ぎだとも思う
だって私は ガーターベルトは
自慢じゃないが持ってないからな
この下着だろうが
きっと大丈夫…だと
ガーターベルトをして無いからと言う
そんな理由で納得をして
朝食を済ませると
学校へ向かった
ーーー
ーー
ー
杏寿郎が補習の為に
特別指導室の机に
今までと同じ開始時刻の
10分前に着席する
「先生?おはようございます」
いつもなら定刻通りだなとかと
言って来るのに
俺が指導室に入ったのにも気付いて無かったし
心ここに在らずな感じだった
「あ、ああ、煉獄か。
来てたんだな、気がつかなかった。
いつも通りの時間だな、煉獄は。
電車通学だから、定刻通りにはなるか。
どうする?時間まで待つか?」
指導の時間と定められている時間には
まだ数分の時間があるが
先生の方から その数分を
どうして過ごすのかと確認されてしまって
私からの言葉が
意外だったのか
煉獄が驚いた様な表情で
こっちを見ていたが
その表情もいつもの表情になっていて
「なら話でも、少々。
今日の花火大会の事についての
詳細をお伝えしてなかったので」
集合時間と場所の事だろうかと
煉獄からの言葉の続きを待った