第70章 秘密の個人授業 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ高校生
一度断わった手前
不死川からは不満そうな返事が来て
不死川とやり取りをしながら
冨岡にもLINEをして
冨岡からは 別に構わないと返事が来たので
胡蝶にそれとなく冨岡も来るから
一緒に花火に姉も連れて来ないかと
LINEを送った
あそこの3姉妹が揃うと
大いに目立ちまくってしまうので
普通の私服ならまだしも
浴衣なんて着ればそれは当然で
胡蝶からは花火は観たいと
思ってはいたが
面倒な手合いが多そうだから
一緒に来て貰えると助かると
LINEが来たので
不死川に胡蝶の姉も来ると伝えたら
それまでの態度とはちょっと変わったから
まぁ不死川も分かり易いよなと
俺は思ってしまわなくもないが
不死川からは朝は行かないと言ったのに
どうして気が変わったのかと
そうLINEが届いて
先生が引率してくれるからと返した
不死川からは呆れた様なそんな
返事が返って来たが
ある事に協力をして欲しいと依頼して置いた
電車に揺られて家に戻ると
千寿郎が一緒にお昼をしようと
待っていてくれて
今日は母さんは近所の人と一緒に
お料理教室に行くからと
カレーを用意してくれているらしく
「兄さん、着替えて来てよ。
その間に、僕が温め直しして置くから」
「ああ、すまないな。
母さんのカレーか、楽しみだ」
夏野菜がゴロゴロと入ったカレーを
千寿郎と一緒に食べた
「兄さんさ、今日良い事でもあったの?」
斜め向かいに座っていた千寿郎が
そう杏寿郎に声を掛けて来て
「いや、別に俺はどうもしないが。
あ、…ああ、そうだ。
千寿郎は、明日はどうするんだ?
学校の友達と花火大会行くのか?」
「そうだよ、その予定にしてる。
兄さんは宇髄さんと、不死川さんと
一緒に行くんでしょ?」
そう言いながら千寿郎が
ひと匙カレーをすくうと口に運ぶ
千寿郎のコップのお茶の残りが
少なくなってるのに気付いて
自分のコップに冷茶を継ぎ足すついでに
千寿郎のコップにも継ぎ足した
「ん、あ、ありがとう。兄さん」
「ああ、気にするな。ついでだ」
じっと千寿郎の目がこちらに
向けられている事に杏寿郎が気が付いて
「兄さん、彼女でも出来たとか?
でも、今回は。前に付き合ってた彼女と
別れてから随分と長いよね?
いつもなら、すぐに次の彼女が
出来てる気がするんだけど?」
「千寿郎…ッ」