第70章 秘密の個人授業 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ高校生
23と18ならまだいい
私は25で 煉獄は17なのだ
その漫画以上にあり得ない…し
結婚してるから許される様な関係なのだから
許される要素は…何一つとしてなくて
それも昨日あまり眠れてない事も
煉獄に指摘されてしまって
「シャワーでも浴びるか…」
考えてみても纏まりそうにないので
シャワーでクールダウンする事にして
一人暮らしなのを良い事に
着ている物をすぐに脱げるように
崩しながらバスルームへと向かった
ザァアアアアァッ
頭から水に近い温度のシャワーを浴びながら
排水口に吸い込まれて行く排水を眺める
苦労せずに手に入る物には価値を見出せないとか
そんな問題なのだろうか?
私じゃなくても
学校には 美人で有名な
別の女性教師も居るのだ
煉獄はどうして
取り立てて美人でもない私に
赤点を取ってまで言い寄る必要があるのか?
「理解に苦しむ」
問題はギリギリまで考えるとして
今夜は早く寝よう
そうすれば きっと
寝不足を指摘される事はないだろう
追加試験用のこの問題は
問題を減らして
明日の補習の小テストにしようと
シャワーを済ませて
問題を明日の小テスト用に作り直すと
みくりは早々にベットに潜り込んだ
潜り込んだまでは良かったが
頭の中を色んな考えがグルグルと巡る
その所為で目が冴えてしまって
なかなか寝付けなかった
エアコンのタイマーを2時間で設定したのに
そんな事をしてる間に2時間が経過して
エアコンが切れて 室内の温度が上がって
その暑さが余計に寝苦しくさせて来る
「早くベットに入った意味がない。
もう、考えるのはやめだ。寝る」
そう自分に言い聞かせる様にして
みくりが言うと
エアコンのスイッチを入れて
頭から薄い夏の肌布団を被って
ベットの上で寝がえりを打つと
そのまま 意識が段々とまどろんで来る
このまま 眠れそうだと
思った時に
布団を頭から被っている
そのみくりの身体を
何かが撫でる様な
そんな感覚を感じて
『もう、眠ってしまったのか?
まだ、子供も眠らない時間でしょう?先生』
この声…は 煉獄?
どうして 煉獄が家に居るんだ?
そうか 夢か…煉獄の事ばかり
考えていたから こんな夢を見るのか…
自分で夢と知りながらに…抗えない