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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第17章 夏の空の落とし物 前編 お相手:竈門炭治郎


「あれー?彼女、こんな淋しい所で一人?
あーあー、靴擦れしちゃったんだ。
可哀想に、痛そうだね。俺が、
おぶってあげようか?」

「これから、花火あるんだけど。穴場の場所
知ってるんだ、俺達。君も一緒に行かない?
誰にも、邪魔されないで、花火見れるからさ」

そう言ってニヤニヤと
厭らしい笑みを浮かべて
二人連れの男が声を掛けて来て

「あ、あの、私はっ……」

「遠慮しなくていいから、ね?」


怖いって思った この笑い方

知ってる 私 この人達を


知ってる


思い出した……

私は…帽子が風に飛ばされて…

川に入って 溺れたんじゃなくて

風に煽られて
飛ばされて行った帽子を

追いかけて

人気のない 森の方へ入って

その時に……見てしまったんだ

その森の中で
この人達が 女の人を…無理やり…


この人達……だ 間違いない



「人殺し…」


小さな声で
美空がそう言って


「はぁ。突然、何言って……」


「オイ、コイツ……あの時のっ。
確かに死んだはずだろ?俺達が…殺した」


睨みつける様に
こちらを見ていた

あの時 一年前に見た


あの青い目だ


澄み渡る空の様な色をした


あの青い目


「ふざけてんじゃないわよ!
私知ってるんだから、
あの時、一年前に、森であんた達が
女の人に無理やり乱暴をしてて…っ。
たまたま森に帽子を取りに入った私を……っ」


美空の言葉と共に


みくりの中に
彼女の 美空の記憶が流れ込んで来る


彼女は不慮の事故で亡くなったんじゃなくて


自分の記憶をそう書き換えただけで


本当は……

彼女が死んだ
本当の原因は…


「殺したクセに…、
忘れたなんて言わせないっ」


ザワッ 
美空の髪の毛が逆立つように揺らいで
殺気が渦巻いているのがわかる

ダメ!
美空に人を殺したり
傷つけさせたらダメだ

陵厳さんに言われた
幽霊がそうしてしまったら

輪廻の輪から外れてしまって

黄泉の国に行けなくなるって
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