• テキストサイズ

ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第70章 秘密の個人授業 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ高校生



1歩にも満たないそんな速度で

じわじわと 生徒の枠を超えて行く様な

そんな感覚を感じて居て

生徒である彼を 異性として
男性として意識を知らぬ間に
してしまっている自分が居る


「私は…どうすれ…ば、いいの?」


学園長に泣きついてでも
見合いの話を早急に進めて貰えば

彼に対して
堂々とお断りが出来るのかも知れないが

その会話の中で
相手の名前を学園長から聞いたが
話半分に程度にしか聞いて無かったから

相手の名前も
連絡先も年齢も顔も知らない

どうかな?って打診をされただけだから


彼を納得させる理由になんて

これは到底なり得ない…訳で


どう立ち回ればと考えれば考える程に

ドツボにハマってる感覚しかしない

彼の言葉の意味を
脳内で反芻すればする程に


その内なる収まりきらない程の
熱い熱を見せつけられてしまって
自分の中で消化できなくなりつつある


この感情を…彼に悟られてはならないのだ


追加試験の内容がどうこうではなくて

煉獄がその試験で満点を取るか取らないかが

重要なんじゃない…


私がどんな難題を追加試験に用意して
彼が満点を仮に取ったと仮定してもだ

そんなのは効力のない口約束なのだと
私が踏み倒せばいいだけなのだから

恐らくに彼にとっても
どうでもいい試験なのかも知れない


私がそう彼を否が応にでも意識して

感じてしまって居る事を

彼に気取られてはいけない


私の中にあるこの隙を彼に見せてはいけない


きっといとも簡単に

教師の仮面なんて彼の手に
剥がされてしまうだろうから


その教師の仮面と免罪符を失えば


私は只の… ひとりの女でしか無くて


煉獄と言う存在を生徒のひとりではない
特別な存在にしてしまうのだろう


ノートパソコンを開いて
追加試験の内容を見直すも

どうにも作業に集中など出来る訳がなくて


煉獄の事を嫌でも考えてしまう


そのまま パタンと
自分のノートパソコンを閉じた



ーーーー
ーーー
ーー




補習を終えて自宅に戻ると
母が台所で昼食の用意をしていて

「あら、お帰りなさい。杏寿郎。
お昼は、冷やし中華…用意してるから。
シャワーそのまま浴びて来なさい」

「ただいま。母さん。
分かった、そうさせて貰うよ。
千寿郎は?あの友達の所?」




/ 4730ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp